秋田県北秋田市で、春を代表する山菜のコゴミが収穫の時期を迎えました。農家が丁寧に摘み取り、盛んに出荷しています。2026年は大雪によって栽培施設の倒壊に見舞われ、収穫量が減少する見込みです。
くるくると丸まった芽が特徴の山菜「コゴミ」。雪が解けるころに新しい芽を出すことから、春を告げる山菜として親しまれています。
北秋田市木戸石地区の農業法人・栄物産は、農業用ハウス20棟でコゴミを栽培しています。
天然のコゴミが出回る前に出荷するため、1月から収穫・出荷していて、いまがピークです。
ハウスの中では、鮮やかな緑の新芽を生産者が丁寧に摘み取っていました。
栄物産は50年以上前から山菜の栽培に取り組んでいて、主に首都圏や関西の市場に出荷します。
栄物産・藤嶋佐久榮社長:
「春一番のコゴミを食べてもらい、皆さんもコゴミのように元気になってほしい」
2026年もおいしいコゴミができましたが、冬場の大雪による被害は避けられませんでした。
「まさかこれほど大被害になるとは思わなかった」と話す藤嶋社長。
雪の重みでコゴミやホウレンソウを育てる農業用ハウスが倒壊し、所有する45棟のハウスのうち10棟が全壊しました。全てのハウスを復旧するには3000万円以上かかります。
2026年は復旧を諦めたため栽培面積が減少し、コゴミの収穫量は例年より3割ほど落ち込む見通しです。
栄物産・藤嶋佐久榮社長:
「とにかく異常な大雪だった。ここで生まれて80年以上になるが、こんなに雪が降った覚えはない」
さらに、収穫がピークの時期に燃料費が急激に上昇。苗を冷凍して植えることで低温でも成長できる「冷凍株」を活用するなど、工夫を凝らして栽培にあたっています。
栄物産・藤嶋佐久榮社長:
「コゴミを冷凍株にすることで、温度が5度くらいでも芽が出る方法をとった」
収穫は5月まで続き、生産をいかに継続するか今後に不安を抱えながらの作業が続きます。