米軍基地周辺の河川などから人体に有害な有機フッ素化合物PFASが高い濃度で検出されている問題で、沖縄県内で初めて妊産婦を対象にした血液検査が行われました。
検査を行ったのは医師などで構成する「沖縄京都PFAS研究会」と「宜野湾ちゅら水会」などの市民団体です。
沖縄京都PFAS研究会 徳田安春 医師:
PFASに関しては科学的な研究が途中ですからまだまだ知識の蓄積が必要になります
沖縄京都PFAS研究会代表の徳田安春医師によりますと、PFASは胎児の発育に影響を及ぼす妊娠高血圧症や、妊娠糖尿病の発症の一因として考えられているということです。
PFASの問題が沖縄県内で発覚して10年。
県は米軍基地周辺の河川や湧き水で毎年水質調査を行っていて、2025年度の結果では、調査した46地点のうち半数を超える28地点で国の暫定指針値50ナノグラムを超えています。
北谷浄水場ではPFASを除去するために、2021年から高機能粒状活性炭を導入しています。
3月22日に行われた血液検査は、県内に住む妊産婦約90人を対象に住んでいる地域や普段利用している飲み水、妊娠・出産の経過などを聞き取ったうえで無償で実施されました。
宜野湾市からの夫婦:
主人がPFASのことを気にしていて調べてほしいということで。もし出たらどういう対処をすれば良いのかなというのは聞きたい
夫:
水って普段から飲むものなのでそれが娘に影響があったらすごく怖いなと思ってそれがすごく気になっています。
無償で血液検査をしてくれるというのはすごくありがたい機会だなと思っています
北谷町からの女性:
結果が届く頃には産まれているんですけど。出来れば産まれる前に知りたかった。不安に思うのは結構あるので明らかになっていけば良いなと思います
那覇市からの夫婦:
母乳で育てているんですけどPFOSの影響が子どもにどれくらい影響があるのか情報過多な社会でどれが真実なのかなと不安はあったりします
夫:
子どもが産まれるタイミングで少しでもそういったものが無い環境で育てたいなと思うので一度検査してみようかと勧めました
今回の調査では、人体への有害性が指摘されるPFOSやPFOAなど12種類の有機フッ素化合物の血中濃度を調べ分析することにしています
沖縄京都PFAS研究会代表 徳田安春 医師:
沖縄では出生児の体重が全国平均より小さいというデータが以前からありますので、その辺の要因の一つになっている可能性もありますので、これは大変重要な疫学研究になると思います
宜野湾ちゅら水会 町田直美代表:
小さい赤ちゃんを愛おしそうに抱っこして来るお母さんたちは、不安を抱えながらここにいらしてくださったんだろうと思って。一人ひとりの思いを不安を解消できるように私たちも頑張らなければと思っています
検査結果は個別に郵送されるほか、PFASが胎児の発育や妊産婦の健康にどのように影響を及ぼすのかなど疫学的データとして活用されます。