列車の旅のお供と言えば「駅弁」ですよね。
こちらはJR肥薩線嘉例川駅の人気駅弁「百年の旅物語かれい川」です。
このたび、九州の駅弁ナンバーワンを決める「九州駅弁グランプリ」で見事グランプリを受賞し、地元で表彰式が行われました。
鹿児島県霧島市のJR肥薩線嘉例川駅です。
築100年以上の木造の駅舎がレトロな雰囲気を醸し出すこの無人駅で人気なのが、土日と祝日だけ販売される駅弁です。
作っているのは、森の弁当やまだ屋。
「百年の旅物語かれい川」と名付けられた駅弁は、地元の自慢の食材を使って、明け方3時半の仕込みからすべて手作り。
22年前の販売当初から変わらない味です。
このたび、JR九州が毎年開催している駅弁グランプリで、九州各地からエントリーされた約50の駅弁の中から、2年連続5回目のグランプリに輝きました。
これまでは、福岡のJR九州本社で行われてきた表彰式。
今回初めて地元、嘉例川駅で表彰式が行われました。
やまだ屋・山田まゆみ代表
「(駅弁販売を)始めた嘉例川駅に社長においでいただいて、素晴らしい賞をいただけて本当にうれしい。みんなで頑張ってきてよかった」
JR九州・古宮洋二社長
「やっぱり列車で食べる弁当は格別。(肥薩線が)開通した時には地元がもっと盛り上がるよう、その中心にやまだ屋さんになってもらいたい」
嘉例川駅があるJR肥薩線は、2025年夏の豪雨で線路の土台が崩壊し、今も運休が続いています。
それでも地元が少しでも元気になるようにと、駅を訪れる観光客のために、やまだ屋は、土日と祝日に嘉例川駅で駅弁を販売しています。
やまだ屋・山田まゆみ代表
「(水害後の)去年の8月、9月は10個も売れなかった。1人でもいるんだったらそのお客様のために続けようって。お客様のありがたさと、続けることってやっぱり大事。それを感じた今回の受賞だった」
25日は平日ですが、特別にグランプリを受賞した駅弁を販売。
思いがけず、購入できた観光客も。
千葉からの観光客
「去年は列車が走ってた。ただお弁当はなかった」
さっそく、ホームのベンチで駅弁をいただきます。
千葉からの観光客
「新しいタケノコがおいしかった。シイタケも。この風もいい、鳥の鳴き声も。あとは列車が来ればね」
やまだ屋・山田まゆみ代表
「できる限り続けよう。列車の音がしないとね。駅だから」
肥薩線の運行再開予定は2026年6月。
大人気の駅弁は、きょうも変わらぬ味で運行再開を待ちわびています。