東京・渋谷の街から、シンボルともいえる存在が姿を消すことが分かりました。

渋谷駅を出てすぐ目に飛び込んでくる青い看板。
渋谷のランドマークともいえる大手百貨店・西武渋谷店が、9月末をもって閉店することになりました。

街の人からは「いつ?本当、残念ね。さみしいですよ。だって、東急さんいなくなって行くところなくなる。やっぱりデパート欲しいですよね。もう日本橋行かなくちゃね、ちょうど東急と西武と良い戦いだった」という声が聞かれ、東急百貨店とともに渋谷でしのぎを削りながら流行や文化を発信してきた西武渋谷店の閉店に衝撃が広がりました。

閉店が発表された25日も、店内はにぎわっている様子でした。

閉店するのは西武渋谷店のうち、百貨店機能を持つ主力のA館とB館とパーキング館です。
ロフト館とモヴィーダ館は営業を続ける見通しです。

渋谷駅周辺には、2012年に渋谷ヒカリエが開業。
その後も再開発により、駅直結の渋谷スクランブルスクエアや渋谷ストリームがオープン。

こうした近隣の商業施設との競争激化などから、西武渋谷店は業績不振が続いていました。

そごう・西武は閉店について、「周辺の再開発をめぐり、地権者との契約交渉で合意できなかったため」としていて、今後は旗艦店である西武池袋本店に経営資源を集中させる方針です。

そのうえで「開店以来約60年の間、渋谷のみならず世界中の方に愛されてまいりました。これまで西武渋谷店をご愛顧いただき誠にありがとうございました」とコメントしています。

「井の頭線沿いにずっと住んでたので、すぐ目の前なので食料品とか化粧品とかお洋服とか。すごくショックです。便利だし、オシャレ。私たちの世代は西武でお洋服買ったりとかする世代(60代)」「プレゼントとか化粧品とか結構あるので。入学祝とか。西武に来ればいろいろそろっている(70代)」「(Q.西武といえばどんな思い出があるか?)すごく親切で、外商の人たちすごい人だった。(Q.一番高いのでいくらの買い物?)時計かな。自分では、それを買えたことが幸せ。(Q.そういう買い物は西武百貨店でしかできない?)そうですね。良い物をちゃんと教えてくれる。いま涙です(80代)」など別れを惜しむ人がいる一方で、若い人からは「古い建物のイメージ。最近はネットで/なんでも買えちゃうから」「まだ学生なので、そんなに百貨店は利用しない」「利用はあまりしない」といった声も。

西武渋谷店は1968年4月に開業。
渋谷の公園通りエリアを中心に、百貨店だけでなくパルコやロフトなどを展開。

また、道玄坂エリアでは東急百貨店が「SHIBUYA 109」などを開業。
渋谷の街を、若者の流行や文化の発信地に押し上げました。

東急百貨店本店は再開発のため、2023年に閉店。
2029年度にホテルや商業施設などの複合ビルとして竣工を予定しています。

9月末に西武渋谷店が閉店すると、しばらくの間、渋谷の街から百貨店が消えることとなります。