4月の値上げが迫る中、東京・足立区の住宅街の一角にある店に続々と訪れる買い物客。
店先にはドーンと大きく「物価高に挑戦」との文字が。

倉庫兼店舗で販売するディスカウントスーパー「ABS卸売センター」。
人気の秘密はずばり、商品の安さでした。

通常価格500円以上の食用油は257円。
そして500mlのペットボトルは、お茶も麦茶も1本48円。
2リットルのミネラルウォーターのボトルは62円です。

物価高騰が続く中、買い物に来た人たちは少しでも安い商品を探して買い置きしているといいます。

もともと、この店は食料品の卸問屋。
スーパーなど業者に卸売りをする一方で、倉庫を売り場として活用し、一般にも卸値に近い価格で販売しているといいます。

ABS卸売センター・唐鎌孝行社長:
ここは元々完全なストックスペース、本当に倉庫。もったいないというほどではないが、売り場にしている。

その店先には、100均を超える格安の“68円均一”コーナーが。
食品から雑貨まで、全て68円です。

そしてこの時期は4月の値上げを見据え、値上がる商品を前もって大量に仕入れるといいます。

ABS卸売センター・唐鎌孝行社長:
一番売れる、お茶500mlと麦茶600mlのペットボトル。この価格を少しでも維持したくて、4月から(値が)上がっちゃうものだから。しこたまドーンと入れた。

帝国データバンクによると、2026年の4月に値上げされる品目は2516品目に及ぶ見通しです。

日清食品はカップヌードルやチキンラーメンなど約170品を4月1日出荷分から値上げ。
さらに食用油は大手3社が値上げを発表するなど、食卓に欠かせない食品がこの春、相次いで値上げされます。

こうした春の値上げを目前に、この店では、4月出荷分から値上がりされるカップ麺や食用油を安いうちに大量に入荷。
4月以降もしばらくはストックがあるため、すぐには値上げしないということです。

ABS卸売センター・唐鎌孝行社長:
安い値段で仕入れた物がなくなるまでは前値を維持できる。すぐに(値段を)上げることはほとんどの商品、ないと思う。

別の倉庫にも、食用油などの在庫が大量に保管されていました。

4月が迫る中、自分なりの春の値上げ対策を模索する人たちも。

夫婦(40代):
結局買いだめしても使えなかったらもったいないし、(対策は)少しでも安いところを探して買うしかない。

70代:
だからひとつの店じゃなくて、同じようなものだったら値段の安いところ。あとものによって、ちょっと高くてもそっちに行くとか。

一方、コンビニでは物価高対策としてユニークなキャンペーンが始まっていました。

定番のコッペパンが縦横ともにサイズアップ。
創立45周年を迎えたファミリーマートが24日から始めたのは、「なぜか45%増量作戦」キャンペーン。

600mlの紅茶も950mlの大きなボトルになるなど、人気の商品が値段はそのまま、45%ボリュームアップしていました。

増量のお得感で「初めて買ってみた」という人が続々と。
「スパイシーチキンを買った。でかくなっていたので。食べたことがなく、いいなと思った」「増量だから一回食べてみようと思って。(増量は)助かる。半分こしたりできる、みんなで食べる」などと話していました。