2000年代に一大ブームを巻き起こしたご当地B級グルメ。あれから10年以上、東海地方の名物は今どうなっているのか。各務原キムチ鍋やもろこしうどんを取材し、その進化と現在地を追いました。
■一大ブームとなったB級グルメ
2000年代半ば、世間を大いに騒がせたのがご当地B級グルメです。2006年以降、町おこしとともに「安い・うまい・地元愛」をテーマに、B級グルメという言葉が全国的に広がり、一大ブームとなりました。街で聞いてみると。

男性:
「行ったことあります。値段が安くて、独自の味付け」
女性:
「食べると地元を感じる。温かい感じになる」
別の女性:
「地元の食材を地産地消できるのがいい」
東海地方でも町おこしとともに、個性豊かな料理が誕生しました。今も思い浮かぶ料理を街の人に聞いてみると。

三重出身の女性:
「四日市とんてき、イカフライのレモン煮、津ぎょうざ」
犬山市出身の男性:
「とんてき、清須まぶし。旅行したときに食べてみたい」
今も根強い人気を誇るのが、三重の「四日市とんてき」です。分厚い豚肉をニンニクたっぷりのソースで焼き上げる、パンチのある味が特徴。現在も四日市市内20店舗以上で提供されています。

また、三重の「津ぎょうざ」も、学校給食から生まれたという直径15センチの揚げ餃子として、市内20店舗以上で提供されています。
■本場韓国からも取材を受けた各務原キムチ鍋
街ではこんな声も聞かれました。
女性:
「各務原キムチ鍋。普通のキムチ鍋は食べたことあるけども、各務原っていうのは何だろう」
別の女性:
「キムチ鍋は家でしか食べないから、具材が何か興味があります」
韓国出身の男性:
「おいしそう。各務原でキムチ鍋が有名なことに驚きました」

早速、岐阜県各務原市へ向かいます。市内でおすすめ店として名前が挙がったのが「焼肉大翔」です。
店主・吉田佳弘さん:
「B1グランプリにずっと出させていただいて、いい成績が出ました」
全国のご当地グルメが集まるB1グランプリで、各務原キムチは第3回大会でブロンズグランプリを獲得。店内には、取材に来た多くのテレビ局の色紙が並んでいます。

吉田さん:
「韓国のテレビ局も来ました。日本でキムチをやっている人がいる、というドキュメンタリーで放送されました」
各務原キムチは、2003年に各務原市と韓国・春川(チュンチョン)市が姉妹都市提携を結んだことがきっかけで生まれました。
吉田さん:
「韓国に何度も通いました。インスタントラーメン、スパム、豚肉、韓国春雨が入っています。日本の調味料を使わず、全部韓国の調味料でやっています」

リポート:
「コク旨です。野菜からもダシが出ている。辛いけどまろやかでクリーミー」
吉田さん:
「隠し味で味噌を入れています。各務原の小学生も食べています」

現在は各務原キムチを使ったホットドッグやピザなど、店ごとのアレンジも広がり、キムチフランクやキムチたこ焼き、豚キムチカレーうどんなど新たなB級グルメも生まれています。
■岡崎のもろこしうどんは今
さらに街で聞くと、こんな声も。
男性:
「もろこしうどんが気になります」
女性:
「もろこしうどんが食べてみたい。うどんが好きだから」

岡崎のB級グルメ「もろこしうどん」を挙げる人もいました。向かったのは岡崎市の「大正庵釜春 本店」。5代目の店主・太田宜孝さんによると、もろこしうどんは47年前、3代目の2番弟子の成瀬敏治さんが考案したといいます。
太田さん:
「2021年の『おかざきめし総選挙』で1位になり、そこから徐々に広がって、釜春以外のお店でも提供していただけるようになった」
作り方は、かつおベースのダシにコーンを合わせてとろみをつけ、最後に卵でとじます。
リポート:
「優しいしょうゆ味。コーンの甘みが優しい和風の味とよく合います」

太田さん:
「2026年2月には1カ月限定で、もろこしうどんがスーパーマーケット『FEEL』で販売されました」
一過性のブームでは終わらず、東海のご当地B級グルメは今も地域とともに進化を続けています。
