プレスリリース配信元:医療法人社団鉄結会
良性・悪性の判断基準と受診タイミングを30,000件超の手術実績を持つ形成外科医が解説
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、皮膚にできたしこりは皮膚科または形成外科を受診すべきです。良性腫瘍と悪性腫瘍の見分けは自己判断が難しく、特に急速に大きくなるもの、色調が不均一なもの、出血や潰瘍を伴うものは早期の受診が必要です。皮膚腫瘍の多くは日帰り手術で対応可能であり、病理検査で良悪性を確定診断し、保険適用で治療できるケースが大半です。
・しこりを発見しても74.7%が「様子見」を選択し、平均放置期間は2.3年に及ぶ
・受診をためらう理由の第1位は「痛みがないから」で58.3%、良悪性の判断基準を知らない人は67.0%
・実際に受診した人の89.3%が「もっと早く受診すべきだった」と回答
用語解説
■ 皮膚腫瘍とは
皮膚腫瘍とは、皮膚やその付属器(毛根、汗腺、脂腺など)から発生する腫瘍の総称である。良性腫瘍と悪性腫瘍に大別され、良性には粉瘤、脂肪腫、ほくろ(色素性母斑)などが、悪性には基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫などが含まれる。
■ 粉瘤(アテローム)とは
粉瘤とは、皮膚の下にできる良性の腫瘍で、毛穴の一部が袋状に変化し、内部に角質や皮脂が溜まったものである。最も頻度の高い皮膚腫瘍の一つで、自然消失することはなく、感染すると急速に腫れて痛みを伴うことがある。
■ ダーモスコピー検査とは
ダーモスコピー検査とは、特殊な拡大鏡を用いて皮膚の色素パターンや血管構造を観察する非侵襲的な検査法である。肉眼では見えない皮膚腫瘍の微細構造を観察でき、良悪性の鑑別に有用な検査として日本皮膚科学会ガイドラインでも推奨されている。
良性腫瘍と悪性腫瘍の特徴比較

※当院監修医師の30,000件以上の手術実績に基づく臨床所見です。上記は一般的な傾向であり、確定診断には病理検査が必要です。
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、皮膚のできもの・しこりに関する意識調査を実施しました。当院は皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とし、粉瘤、脂肪腫、ほくろ、皮膚がんなどの日帰り手術を年間多数行っております。今回の調査では、多くの方が身体にできたしこりに気づきながらも長期間放置している実態が明らかになりました。
調査背景
日常診療において、皮膚のしこりやできものを長期間放置してから来院される患者様が非常に多いことを実感しています。「痛くないから大丈夫」「小さいから問題ない」と自己判断し、悪性腫瘍の発見が遅れるケースも少なくありません。そこで、一般の方々が皮膚のできものに対してどのような認識を持ち、なぜ受診をためらうのかを調査し、適切な受診タイミングと良悪性の判断基準について啓発することを目的として本調査を実施しました。
調査概要
調査対象:身体に皮膚のできもの・しこりがある(あった)経験を持つ全国の20~60代の男女
調査期間:2026年2月16日~2026年2月25日
調査方法:インターネット調査
査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】74.7%が「様子見」を選択、すぐに受診した人はわずか12.0%
設問:身体にできもの・しこりを発見した際、最初にどのような対応をしましたか?

7割以上の方が「様子見」を選択しており、皮膚のできものに対する受診行動のハードルが高いことがわかります。自己判断で経過観察を続けることは、悪性腫瘍の早期発見を遅らせるリスクがあるため注意が必要です。
【調査結果】受診をためらう最大の理由は「痛みがないから」で58.3%
設問:医療機関を受診しなかった(受診が遅れた)理由として最も当てはまるものはどれですか?

「痛みがない」ことを理由に受診を先延ばしにするケースが最多でした。しかし、皮膚腫瘍の多くは初期段階で痛みを伴わないため、痛みの有無は良悪性の判断基準にはなりません。また、「何科を受診すればいいかわからない」という方も約1割おり、適切な診療科の周知が必要です。
【調査結果】67.0%が良悪性の判断基準を「知らない」と回答
設問:皮膚のできもの・しこりの良性と悪性を見分ける判断基準を知っていますか?

約7割の方が良性・悪性の判断基準を「知らない」と回答しました。自己判断で「大丈夫」と決めつけている方の多くは、実際には判断基準を持っていないことがわかります。正しい知識の普及と、自己判断に頼らず専門医の診察を受けることの重要性が浮き彫りになりました。
【調査結果】正しく「皮膚科・形成外科」と回答できた人は43.7%にとどまる
設問:皮膚のできもの・しこりがある場合、何科を受診すべきだと思いますか?

皮膚のできものの診療科として適切な「皮膚科」「形成外科」を選択できた方は合計43.7%でした。「わからない」という方が21.0%、「外科」「内科」を選んだ方も35.3%おり、適切な診療科の認知度が低いことがわかります。
【調査結果】受診者の89.3%が「もっと早く受診すべきだった」と回答
設問:実際に医療機関を受診した方にお聞きします。受診後の感想として最も当てはまるものはどれですか?

実際に受診した方の約9割が「もっと早く受診すべきだった」と感じています。この結果は、受診前に感じていた不安や心配が、専門家の診察によって解消されることを示しています。様子見を続けるよりも、早期に受診することの価値を実感される方が大多数です。
調査まとめ
今回の調査から、皮膚のできもの・しこりに対して7割以上の方が「様子見」を選択し、その平均放置期間は2.3年に及ぶことがわかりました。受診をためらう最大の理由は「痛みがないから」(58.3%)でしたが、皮膚腫瘍の多くは初期段階で無症状であり、痛みの有無は良悪性の判断基準にはなりません。また、67.0%の方が良性・悪性の判断基準を知らないにもかかわらず自己判断で経過観察を続けており、悪性腫瘍の早期発見を遅らせるリスクが懸念されます。一方で、実際に受診した方の89.3%が「もっと早く受診すべきだった」と回答しており、専門家による診察の重要性が改めて示されました。
医師コメント|アイシークリニック 高桑康太医師
当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績から申し上げると、皮膚にできたしこりは自己判断で放置せず、できるだけ早く皮膚科または形成外科を受診することを強くお勧めします。良性か悪性かの判断は専門家でも視診だけでは難しく、ダーモスコピー検査や病理検査が必要なケースが多いためです。
今回の調査で「痛みがないから様子を見る」という方が58.3%に上りましたが、これは非常に危険な誤解です。皮膚がんを含む悪性腫瘍の多くは、初期段階では痛みを伴いません。痛みが出てから受診した場合、すでに進行していることも少なくありません。
皮膚のできものが良性か悪性かを見分けるポイントとして、「ABCDE基準」が知られています。A(Asymmetry:非対称)、B(Border:境界不明瞭)、C(Color:色調不均一)、D(Diameter:直径6mm以上)、E(Evolving:変化している)のいずれかに該当する場合は、早急に専門医の診察を受けてください。
皮膚腫瘍の検査方法としては、まずダーモスコピー検査で肉眼では見えない微細構造を観察し、必要に応じて生検や切除による病理検査で確定診断を行います。日本皮膚科学会のガイドラインでも、疑わしい病変に対しては早期の病理検査が推奨されています。
費用面を心配される方も多いですが、病的な皮膚腫瘍の検査・治療は保険適用となります。粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍の摘出手術は、3割負担で数千円~数万円程度です。また、当院のような専門クリニックでは、ほとんどの皮膚腫瘍手術を日帰りで行うことが可能です。
【エビデンス】日本皮膚科学会の「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」では、疑わしい皮膚病変に対する早期の生検・病理検査の重要性が強調されています。当院監修医師の30,000件を超える手術実績においても、早期発見・早期治療により良好な予後が得られたケースが大多数を占めています。
すぐに受診すべき皮膚腫瘍の特徴
・急速に大きくなっている(数週間~数ヶ月で明らかな変化)
・形がいびつ、色むらがある、境界が不明瞭
・出血、潰瘍、かさぶたが繰り返しできる
・かゆみや痛みを伴うようになった
・直径が6mm以上ある
皮膚のできものの受診先と治療の流れ
・受診先は皮膚科または形成外科が適切
・ダーモスコピー検査や病理検査で良悪性を判定
・良性腫瘍(粉瘤・脂肪腫等)は日帰り手術で摘出可能
・悪性腫瘍の場合は拡大切除や追加治療を検討
・保険適用で治療できるケースが大半
高桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 皮膚にできたしこりは何科を受診すべき?
A. 皮膚科または形成外科を受診してください。
今回の調査では、適切な診療科を認識している方は43.7%にとどまりました。皮膚科は皮膚疾患全般の診断・治療を行い、形成外科は手術による治療を得意としています。当院のように両方の専門性を持つクリニックでは、診断から手術まで一貫して対応可能です。「何科に行けばいいかわからない」と悩んで受診が遅れるよりも、まずは皮膚科を受診することをお勧めします。
Q2. 良性腫瘍と悪性腫瘍の見分け方は?
A. ABCDE基準が目安になりますが、自己判断は危険なため専門医の診察が必要です。
調査では67.0%の方が良悪性の判断基準を「知らない」と回答しました。一般的に、非対称(Asymmetry)、境界不明瞭(Border)、色調不均一(Color)、直径6mm以上(Diameter)、変化がある(Evolving)のいずれかに該当する場合は悪性の可能性があります。ただし、これはあくまで目安であり、専門家でも視診だけでは判断できないケースが多いため、ダーモスコピー検査や病理検査による確定診断が重要です。
Q3. 皮膚のできものの手術は日帰りでできる?
A. 粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍は、ほとんどの場合日帰り手術で対応可能です。
当院監修医師の30,000件以上の手術実績の大半は日帰り手術です。局所麻酔下で行うため全身麻酔のリスクがなく、手術時間も小さなものであれば15~30分程度で終了します。ただし、腫瘍の大きさや部位、悪性が疑われる場合などは入院が必要になることもあります。まずは診察を受けて、適切な治療方針を相談することをお勧めします。
Q4. 皮膚腫瘍の検査方法は?
A. ダーモスコピー検査と病理検査が主な検査方法です。
まずダーモスコピー検査で皮膚の微細構造を観察し、良悪性の鑑別を行います。この検査は痛みがなく、その場で結果がわかります。確定診断が必要な場合は、腫瘍の一部または全部を切除して病理検査を行います。病理検査では顕微鏡で細胞を詳しく調べ、良性か悪性か、悪性の場合はその種類を特定します。結果は通常1~2週間程度で判明します。
Q5. できもの除去の費用は保険適用?
A. 病的な皮膚腫瘍の検査・治療は保険適用となります。
調査では4.7%の方が「費用が心配」で受診をためらっていました。粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍の摘出手術は保険適用で、3割負担の場合、腫瘍の大きさや部位により数千円~2万円程度が目安です。病理検査も保険適用で3,000~4,000円程度です。ただし、美容目的のほくろ除去などは自費診療となることがあります。費用面で不安がある方は、受診時に保険適用の可否を確認されることをお勧めします。
放置のリスク
・悪性腫瘍の場合、放置により進行・転移のリスクが高まる
・粉瘤は感染すると急速に腫れて強い痛みを伴い、緊急手術が必要になることがある
・腫瘍が大きくなると手術の傷跡も大きくなり、整容面での問題が生じる
・長期間放置すると周囲組織との癒着が進み、手術が複雑になることがある
こんな方はご相談ください|受診の目安
・急速に大きくなっている(数週間~数ヶ月で変化がわかる)
・形がいびつになった、色が変わった、複数の色が混在している
・出血、潰瘍、かさぶたが繰り返しできる
・赤く腫れて痛みが出てきた(粉瘤の感染兆候)
・サイズに関わらず、気になるできものがある場合は早めの受診を推奨
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とし、監修医師は30,000件超の手術実績
・ダーモスコピー検査から日帰り手術まで一貫して対応
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日も診療
・形成外科の技術を活かした傷跡に配慮した手術
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アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
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アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
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