12日は、神奈川県の海を再生する新たな取り組みに注目しました。
神奈川・三浦半島。
海の底に広がるのは、魚のすみかともなる「藻」です。
この藻を巡って、いま異変が起きています。
神奈川県の沿岸に生息する藻や、海草がはえる藻場の面積は、海水温の上昇などが原因でこの30年で半分以下に減少し、アワビなどの漁獲量にも大きな影響が出ています。
このピンチを救うかもしれないのが、藻の一種「カジメ」です。
県の水産技術センターは11年前、半年程度で成熟する「早熟カジメ」を発見、これを育て海に移植することで藻場の復活を目指しています。
その数は年々増加し、2024年度は7万4000株を生産しました。
神奈川県 水産技術センター・高村正造さん:
海の中に海藻の畑を作って人工的に藻場を再生させていく。
そして、この日行われたのは藻の面積などを水上と水中のドローンの連携により測定する国内初の実証実験です。
潜水作業を必要とせず、安全に藻場を観測できるメリットがあり、県は早期実用化を目指しています。
さらに藻には二酸化炭素を吸収する働きがあり、脱炭素に貢献したい企業と漁業組合が二酸化炭素の吸収量と排出量とを取引することで藻場を再生する動きも広がっています。
県では今後もこの事業への支援を続けていくとしています。