熊本地震からの復旧工事が行われている熊本城についてです。国指定重要文化財の宇土櫓で初めて実施された発掘調査の現地説明会が8日開かれました。
【熊本城調査研究センター 野上 寛登さん】
「今後、穴蔵自体は見ることができなくなるので、非常に貴重な機会だと思う」
特別公開されたのは、去年9月に解体が終わった熊本城宇土櫓の下にある石垣で囲まれた空間『穴蔵』です。
ことし1月から発掘調査が行われ、その成果を市民に伝えようと現地説明会が開かれました。
8日は、熊本城調査研究センターの職員がパネルを使って説明。
穴蔵の内部を掘り下げたことで江戸時代に行われた石垣修理の跡が見つかったことや、築石の表面に墨で書かれた三角のような記号が確認されたことなどが紹介されました。
【説明を聞いた人】
「解体された姿を見るのは初めてだった。現存していたのを思い出すとちょっと涙が出るような感じだったが、解体したからこそ見える景色があって勉強になった」
【説明を聞いた人】
「古いものを使って新しい技術を入れながら地震に強いものができたらいいなと思う」
【説明を聞いた小学5年生】
「地震のことは覚えていないけど熊本城は長い年月をかけて修理するから行こうと思ったらいつでも〈こんなことがあったんだ〉と感じさせてくれる場所だと思う」
部材が置かれていることなどから宇土櫓の次の一般公開は現時点では予定されておらず、4月から調査結果を基に復旧設計を立てるということです。
【熊本城調査研究センター野上 寛登さん】
「初めて宇土櫓の下を掘るからどういうものが出てくるのか全く分からなかった。
いざ発掘調査を実施してみると江戸時代のものがよく残っていて、皆さんにも見てもらって成果を上げられたのがよかった」
宇土櫓の復旧完了は2032年度の見込みです。