「スマホの文字が読みづらい」「夕方、見え方が落ちる」といった違和感、放っておいていませんか。3月8日から14日の「世界緑内障週間」に合わせ、緑内障と加齢による目の機能低下、アイフレイルについて医師に聞きました。
田島嘉晃アナウンサー:
「アイフレイルとは加齢とともに目の機能が衰えていく中で、 健康な目と視覚障害の間にあたる状態を指します」
アイフレイルとは、日常生活はおくれているものの、見え方に違和感が始めているという状態を指します。
具体的には「夕方になると見えにくい」「まぶしい」「小さい文字がつらい」といった症状があります。
福井県済生会病院眼科部長の新田耕治医師は「病気ではなく、病気の一歩手前の状態。放置しておくと、目が見えにくくなる病気になる可能性があるので注意してほしい」とします。
アイフレイルはいわば、健康から視覚障害へ進む手前の段階です。この段階で気づき対処できれば、進行を防いだり遅らせたりすることができますが、放っておくと様々な病気につながる恐れもあります。
その代表例が、視野が少しずつ欠けていく緑内障です。特に近視は緑内障になりやすく、20代から30代の若い世代でも起こり得るといいます。
新田医師は「目の中では、目に栄養を与える水が自然に湧いているが、年とともに網膜が目詰まりしてくると水の流れが悪くなるので、 中に中に溜まるようになる。溜まってくると眼圧が高くなって視神経を圧迫し、神経が傷んでくる」といい、これが緑内障です。
緑内障の最大の特徴は、気付きにくさです。初期のうちはほとんど症状がありませんが、進行してくると少しずつ部分的に霧がかかったように白っぽくなっていきます。
それがさらに進むと、だんだん全体的に白っぽく見えにくくなります。
怖いのは、視力が良くても病気が進んでいることがある点です。急に眼圧が上がるタイプでは、激しい目の痛みや頭痛、吐き気、急な視力低下が出ることもあります。その時は迷わず眼科へ行く必要があります。
「近視が強い人は20代からでも、5年とか10年に1度くらいは眼科で緑内障がないか見てもらうのがいい。両親や祖父母、兄弟に緑内障で困っている人がいれば緑内障になりやすいので、気を付けてほしい」(新田医師)
目の健康な人は「40代、50代で人間ドックを受け、緑内障がないかどうかチェックしてもらうのが大事」だということです。
写真を撮ることで、緑内障のサインをかなり正確に見つけられる検査もあります。問題がなければ、数年後にまたチェックすると良いということです。
“見えている今”こそ、確認しておきたい、病気の一歩手前の状態、アイフレイルのセルフチェックです。
<アイフレイル チェック項目>
■目が疲れやすくなった
■夕方になると見えにくい
■新聞や本を長時間見ることが少なくなった
■食事の時にテーブルを汚すことがたまにある
■眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
■まぶしく感じやすくなった
以上の5項目のうち、当てはまるのが1つの人は直ちに問題があるわけではありません。2つ以上の人はアイフレイルかもしれません。その場合は一度、眼科医に相談しましょう。