福岡・北九州市の小学校で半世紀以上に渡り、児童の学校生活を支えてきた売店が閉店することになった。閉店を前に子どもたちが開いた『お別れの会』で…
小学校が開校した半世紀前から
北九州市小倉南区の沼小学校。朝の登校時間帯だけ営業する小さな売店がある。店頭に並んでいるのは消しゴムやノートなどの文房具。お金を握りしめた子どもたちが次々と訪れる。

習字に使う半紙を買ったという5年生の児童。売店は「ノートがなくなった時とか」に使うと話す。

また1年生の時から使っていたという6年生の児童は「売店は生徒にとってかなり大事なもの」と話す。

この売店の店主は85歳の中村葉子さん。「(いつから?)この学校ができてからですから、51年ですよね」と笑う。

地元で文房具や雑貨を扱う店を営んでいた中村さん。51年前の1975年、沼小学校の開校と共にこの売店をオープンさせ、半世紀以上に渡り子どもたちの学校生活を支えてきた。

しかし85歳と高齢になったため、修了式がある3月24日で店をたたむことを決意したというのだ。

中村さんは「楽しかったですよ。いろんなお子さんと会えて、お話ができて。『おばちゃーん』って言ってくれてね」と半世紀を振り返る。

51年分の感謝を伝えたい…、そんな子供たちが4日に開いたのが、中村さんへの感謝の気持ちを込めた『お別れの会』だ。
子どもたちの“手作り”の『お別れの会』
『お別れの会』当日。温かい拍手のなか、体育館に入る中村さん。壇上に上がる。もう既に感極まっている様子だった。

各学年の代表がメッセージカードを渡し、それぞれが感謝の言葉を告げた。そして校歌を斉唱して別れを惜しんだ。

「ありがとうございました」の言葉を声を詰まらせながら口にする中村さん。子どもたちのいろんな思いを受け取った。

「声に出ません。嬉しくて悲しくて、さみしくなりますけど、本当にさみしいですけど、健やかに元気で過ごしてもらいたい」と子どもたちにエールを送った。

51年分の「ありがとう」を胸に、朝だけの売店は3月24日に幕を下ろす。
(テレビ西日本)
