2027年春に卒業する大学生などを対象にした就職説明会が3月1日に解禁され本格的な就職活動がスタートしました。
2026年も学生に有利な「売り手市場」と言われる中、学生たちは何を重視するのでしょうか。
◆TOS梅田雄一郎記者
「大分市の合同説明会の会場です。少しでも優秀な学生の獲得に繋げようと各企業の担当者が工夫を凝らしてアピールしています」
総合人材サービス会社マイナビが大分市で開いた就職セミナーには5日と6日の2日間でおよそ85の県内企業などが参加します。マイナビによりますと2027年の新卒者についても「売り手市場」が続き企業側の採用意欲も高いということです。
いま、学生たちはどんなことを重視しているのでしょうか。
◆専門学生
「たくさんお金が稼げるよりは長く続けられる方が大切」
◆大学生
「大分でずっと育ってきて大学も大分、大分に貢献したい思いは強くある」
◆大学生
「私は出来れば転勤はしたくない違う街で自分が働く姿が想像できないのと怖い」
一部の学生から聞こえてきたのは「転勤せずに働きたい」という声です。
こうしたニーズを踏まえ清掃業の「サニクリーン九州」は2026年から転勤が無い枠の採用も始めました。
◆サニクリーン九州 柳井田貴司さん
「自分が育った故郷で地域貢献したいとか、家庭の事情とか様々な状況の人がいるので、それも含めて地域のこだわりは強くなった」
会場では、社長自ら学生たちにアピールする企業も。
学生に直接、自分たちの熱意を伝えることを重視しているということです。
◆大の葬祭 川野将裕社長
「人柄や温度感はしっかり対面で語っていくこと が最終的にはお互いにとっていいことじゃないか」
学生優位の「売り手市場」が続く就活。
帝国データバンクが2月、全国の企業1541社を対象に調査した結果、2026年春入社の新卒社員の初任給について7割ほどの企業が前の年度より引き上げると回答。
県内では大分銀行が転居を伴う異動がある大卒新入行員の初任給をこの春から月額27万円に引き上げます。
引き上げは4年連続で、4年前と比べると6万5000円のアップに。
また、別府市の不動産会社・別大興産もこの5年で4万円以上初任給を引き上げています。
一方、大分市の自動車販売会社トヨタカローラ大分は…
◆トヨタカローラ大分小野茜さん
「経験を絶対としないキャリアパスを取り入れた。新入社員、2年目、3年目でも、 10年目、15年目の先輩と同じ成果を出せればしっかり評価をする形」
2025年6月に年功序列の給与体系を廃止。
入社後の研修や面談で「幹部候補生」と認められれば月給が数万円増額されるということです。
また、服装や髪型などは自由で固定の席を設けないフリーアドレスを導入、
入社3年以内の離職率は現在、ゼロパーセントだということです。
様々な工夫で人材を確保しようという企業側と自分の力を生かせる場所を見極める学生たち。
2026年の就職活動も熱を帯びています。