一人一人ができることを行う、リーダーを持たない分散型の自立組織を活用して商店街の再生を進めています。

香川県の父母ヶ浜。
潮が引く干潮に夕暮れが重なると、水面が鏡に変わる大自然の不思議が訪れます。

人口約5000人の小さな港町に年間50万人の観光客が訪れる人気を地域の活性化につなげる取り組みが進んでいます。

香川・三豊市仁尾地区は、かつて製塩業で栄えた昔をしのばせる建物がいくつも点在しています。

こうした建物を取り壊しでも建て替えでもなくそのまま活用し、町おこしの起爆剤にする“身の丈商店街”という試みが進められています。

身の丈商店街DAO発起人・代表 今川宗一郎さん:
もともと商店があったエリア。そこをみんなで一個ずつ直していく感じ。

これまで古い長屋を飲食店によみがえらせたり、クラウドファンディングを利用し元銀行だった建物を子どもたちが自由に絵を描けるスペースにしたり、自分たちが飲める場所を作ろうと週末限定のバーの出資を募ったり、住民たちが歩いて行ける範囲に欲しいと思うお店が少しずつ増え始め、昼間は人通り少ない静かな通りも週末の夜にはにぎわいの明かりがともるようになりました。

また、さらなる活性化と関係人口の創出のため始まったのが、「身の丈商店街DAOプロジェクト」です。

DAOとは、所有者や管理者が存在せず参加者が投票で意思決定を行う組織のこと。

このDAOという組織が、空き家のリノベーションを行うことが決まりました。

住民から親しまれたおじいさん、通称かっちゃんの家がレストランや物販ブースを備えた施設として生まれ変わる予定です。

DAOに参加するのは出資者で、その6割ほどは県外在住者。
宿泊できるスペースも設け、出資一口当たり年に5回泊まれる権利を与えられます。

今後は、米問屋の跡地に焼き肉店を作る計画も。

出資者が解体に参加するなど、自らが労働力となるのもDAOの仕組みならでは。

DAOメンバーがそれぞれのスキルを提供しやすくなるよう、DAOの運営基板をシステム面で支えるガイアックスは、独自のポイント制度を設ける予定です。

ガイアックスDAO事業部・廣渡裕介さん:
(例えば)DAOに入るとDAOの地域のメンバーが空港に迎えに来てくれて、三豊まで届けに来てくれる。投資して終わりではなく、そういった貢献経済圏というDAOの中でのポイントのやり取りを深めることによって、実需、自分たちが使ったり受け取るところの活発性を持たせていけるので、その辺はこれまでのボランティアとか短期的なクラウドファンディングとは違う面白みがあるのでは。

身の丈商店街が今後目指すまちづくりは。

身の丈商店街DAO発起人・代表 今川宗一郎さん:
楽しいところにしか人は集まらないので、いかに自分たちの毎日が楽しくなるかが一番のポイント。自分たちが使いたいお店をつくっていく、それがこの街で暮らす豊かさの本質。

地元出身・仙台在住のDAOメンバー:
都会っぽく華やかになるのは違う、仁尾はそうじゃない。仁尾は仁尾なりに盛り上がってくれればいい。