島根県警察本部は3月3日、2026年春の第1次人事異動を発表した。
警視正から警部級まで計158人が対象となり、変化する治安情勢に対応するため、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」への取締り強化や特殊詐欺対策の充実などを図る。

幹部人事では、生活安全部長に田邨尚之警務部参事官兼首席監察官が、刑事部長に秦昭博警備部長が就任する。
また交通部長には、竹村史嗣生活安全部参事官が警視正に昇任して就任する。
退職予定者では、三浦祐明生活安全部長、武上武志刑事部長、伊藤益彦交通部長ら7人の警察官幹部が今春で退職する。
金築和弘松江警察署長も退職予定で、後任には寺戸繁正刑事部参事官が警視正に昇任して就任する。


「県民を守る強く優しい警察」へ組織体制整備
今回の異動規模は、警察官158人(警視正6人、警視50人、警部102人)、警察官以外の職員25人となっている。主な発令日は3月19日付けで、警部補級以下を対象とした第2次異動は4月1日付けで実施予定。


「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」対策が重点課題
県警は「県民を守る強く優しい警察」の実現を目指し、特に匿名・流動型犯罪グループへの対策を重点課題として位置づけている。
組織犯罪対策課に設置された匿名・流動型犯罪対策室の体制強化に加え、被害が集中している松江警察署と出雲警察署の刑事第二課の人員も増強する。


警察署長の人事では、井上耕二警備部機動隊長が安来警察署長に、川上教彰氏(中国四国管区警察局出向)が雲南警察署長に就任する。その他、川本、江津、浜田、益田、隠岐の島、浦郷の各警察署長も交代する。





特殊詐欺やSNS投資詐欺へ対策強化
組織体制の整備では、特殊詐欺やSNS投資・ロマンス詐欺の被害抑止も重要課題として掲げている。生活安全企画課安全まちづくり推進室の体制を強化し、県民への広報・啓発活動を充実させる方針。
さらに、死体取扱件数の増加が見込まれる中、犯罪死見逃しを防ぐため、捜査第一課に検視官を増員し、検視官室を新設する。
適正な死体取扱業務の推進に向けた検視体制の強化を図る。

戦略的な採用募集活動の強化
採用募集活動の強化も今回の組織改革の柱の一つで、警務課採用係の体制を強化し、優秀な人材確保に向けた戦略的な取り組みを展開する。

県警では今回の人事異動により、多様化・複雑化する犯罪情勢に機動的に対応できる体制を構築し、県民の安全・安心の確保に一層努める方針を示している。
(TSKさんいん中央テレビ)
