3月1日に投開票が行われる新富町議会議員補欠選挙で、九州で初めて電子投票が導入される。有権者はタブレット端末による投票の簡便さを実感し、選挙管理委員会は職員の負担軽減や投票率向上への期待を寄せる。一方で、システム導入費用が従来の約2倍に上るなど、金銭的なコストや信頼性の確保が課題として浮上している。

九州初の電子投票システム

2月25日から開設された新富町議補選の期日前投票所では、有権者がタブレット端末をタッチペンで操作し、次々と投票を行っていた。

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期日前投票を済ませた有権者は、紙での投票と比較して「本当に簡単でラク。紙の場合は書き間違いがあると思うが、電子投票は押すだけなので、そうした心配がない」と話す。

スムーズな投票作業

記者がデモンストレーションを体験。「投票を開始」をタッチすると候補者の名前が表示される仕組みになっている。

表示から投票する候補者を選択。

確認画面を経て投票が完了。一連の工程は約15秒で済んだ。

新富町選挙管理委員会の吉野雄太さんは、電子投票の最大のメリットとして「片手で杖をつきながらや、子どもを抱えた状態でも投票が簡単にできる点」を挙げた。また、「気軽に投票ができるようになり、結果的に投票率の向上にもつながれば」と話す。

職員の負担軽減を期待

開票作業では、各投票所の端末からUSBメモリで投票データを回収し、集計する。

従来の町長選や町議選では開票に約30人の職員を要したが、電子投票の導入で13人に減らすことができ、作業時間も約半分に短縮される見込みだ。これにより、職員の負担軽減が期待されている。

コストと信頼性に課題

一方で、課題となるのが、電子投票への信頼性や金銭的なコスト面だ。

今回の電子投票では、これまで専用の用紙を使っていた町長選や町議選でかかっていた費用と比較して約2倍に上る。新富町が導入したシステムの利用料は約1150万円で、このうち約500万円が国の交付税措置の対象となる。

3月1日の投票日当日には、新富町へ全国の約20自治体から視察団が訪れる予定で、電子投票への関心が全国的に高まっている。

テレビ宮崎

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