綾町の観光施設「蔵元 綾 酒泉の杜」の宿泊施設が、7月再開します。
この施設はコロナ禍で営業休止となっていましたが、スポーツツーリズムの拠点として再出発します。
「蔵元 綾 酒泉の杜」は、1989年にオープンしました。
焼酎蔵やワイナリーの見学で酒造文化を体験でき、レストランや温泉、宿泊施設も完備。多い時には綾町には年間約100万人が訪れ、綾町観光の拠点として重要な役割を担ってきました。
(綾町 松本 俊二町長)
「綾町の拠点だった。大型バスで来て食事をして、吊橋に行ったり、綾城に行ったりなどをする。スポーツ合宿の町なので、J1のチームがキャンプに来た時には、酒泉の杜に泊まってもらっていた」
しかし、新型コロナウイルスの影響で、経営する雲海酒造は、2020年6月に宿泊施設や温泉を休止しました。
綾町の観光客数は年間約30万人にまで減少し、スポーツ合宿の受け入れにも影響が出ました。
(綾町 松本 俊二町長)
「お断りをしないといけない。皆さん一緒になるので、キャンプの時期は。でも、グラウンドはある。それを活用するには宿泊施設が足りないというのは、ここ数年の課題だった」
休止から6年。綾町は指定管理者制度を活用し、唯一応募のあった宮交シティに、宿泊施設とレストランの運営を委託することにしました。
(綾町 松本 俊二町長)
「ノウハウがしっかりある。綾町の良さをしっかり分かってもらっている。安心して任せられる先だと思っている。綾町の拠点として、もう一度復活させたい」
宮交シティは、去年から綾川荘も指定管理者として運営。来年の宮崎国スポ・障スポでは、綾町は馬術、サッカー、ハンドボールの会場です。
ハンドボール会場のてるはドームには、空調設備が新たに設けられ、宮交シティの石原 実社長は、スポーツ合宿の増加を見込んでいます。
(宮交シティ 石原 実社長)
「スポーツランドにふさわしい環境があるということで、全国から合宿の予約や問い合わせがあるのを指定管理をしていて分かっていた。底堅い需要があるというのを知っていた」
宮交シティでは、宿泊、飲食ともに、しばらくはスポーツ合宿を中心に進める方針です。
レストランのランチについては、観光客向けに立て直していきたいと力を込め、綾町産の食材を活用し、発酵文化をテーマにしたメニューを検討しているといいます。
(宮交シティ 石原 実社長)
「綾町といえば野菜がおいしいなどある。そういったものを期待通りに出すことが、まず大事だと思う」
今後は綾川荘との一体的な運営で、従業員や食材調達などの効率化をめざします。
綾陽亭の名前や檜風呂のある部屋の構造などは引き継ぎながら、宿泊施設の再開にとどまらず地域全体の活性化を目指します。
(宮交シティ 石原 実社長)
「子どもの頃に綾町でスポーツ合宿をしたり、全国からテゲバジャーロ宮崎の練習を見る人も多いだろう。そういったもので、交流人口がとても増える。たくさんの人に宮崎を好きになってもらうことが目標」
豊かな自然、食文化で多くの観光客を魅了してきた綾町。今後はスポーツツーリズムも意識して、交流人口の増加をめざします。