最近買った「ちょっと高い物」は?

最近の大きな買い物は、仕事用のパソコンと車だ。ついこの前までは、ビジュアルやブランドに惚れた、憧れの車に乗っていたこともある。「すごく好きで、珍しく自分のために買ったんです」とのこと。しかし子供がドアに指を挟みそうになって、今の自分には実用的ではないと考え、潔く買い替えた。

このパソコン1台で仕事も発信もしている
このパソコン1台で仕事も発信もしている

今は、好きかどうかよりも“使えるかどうか”が基準になった。パソコンも同じだ。仕事に必要だから買う。長く使えるかどうかで選ぶ。

 「今は実用的なものしか欲しくないんです」

ローン残り32年も「後悔してない」

現在の住宅ローン月8万9000円は「今はちょうどいい」とたろさんは言う。現在29歳。21歳で背負った40年ローンは、残り32年ある。それでも彼女は迷いがない。

「ローンの返済は61歳で終わります。若いうちにローンを背負ったことで、早くから家計にも意識的になったし、やはり自分の家があると安心感が違う。私は若い頃に勢いで家を買って、良かったと思います」

最初に負担に感じた住宅ローンの金額。しかし「家」と「犬」という本当に欲しいものが定まったことで、その他の支出を削ることができ、住居費が“暮らしに合った数字”になったのだ。

蜂谷 智子(はちや・ともこ)
ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰

蜂谷智子
蜂谷智子

ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
東京都出身。上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。語学教材の専門出版社を経て2014年よりフリーランスのライター・編集者として活動。住宅・教育分野の執筆多数。著書に『だから、ひとり暮らし』(東洋経済新報社)がある。