「令和のコメ騒動」は終わるのでしょうか。
価格が落ち着く兆しも見られる中、売り手である米穀店が想定外の苦境に立たされています。
国が政府備蓄米の放出を表明してから1年。
収まるかと思われたコメ価格ですが、依然として5キロあたりの平均価格は4000円台と高値が続いています。
そんな中、福岡県北九州市の老舗の米穀店がある状況に頭を抱えています。
◆梶谷米穀店 梶谷登 さん
「お客さんに対して在庫を切らせる訳にはいかない、ある程度は持っておかないといけない、その読みが想像以上に厳しかった。どうなるだろうかという、本当に不安でしょうがない」
コメの売れ行きが厳しく、在庫をさばききれないというのです。
去年の秋に収穫されたコメは2017年以降では最大の収穫量となる豊作でしたが、「令和のコメ騒動」によって業者間の集荷合戦が激化し、仕入れ値は高騰。
それでも在庫を確保しようと高値で仕入れたものの、売れ行きが厳しくなり、在庫を抱えているといいます。
◆梶谷米穀店 梶谷登 さん
「利益率は去年よりぐっと少なくなっている、しかも在庫負担で。この1年間で商売続けられるかどうか不安になっている。かなり厳しいですね、夜逃げした(業者もいる)、在庫がさばききれなくて」
余剰在庫を抱えた業者がやむなく取りかかり始めているのが、赤字覚悟で値下げして売り出す「損切り」の動きです。
◆梶谷米穀店 梶谷登 さん
「あまりにもコメ(価格)が動かない。それで投げ売りに近い形で値下げしてでも売っていこうという形になっている」
こちらの米穀店でもこのまま在庫が余る状況が続くと損切りせざるを得ないと話します。
◆梶谷米穀店 梶谷登 さん
「赤字になってでも売っていかないと、今年のコメを買える余地がなくなる。資金繰りの問題もありますから、とにかく売ってしまわないといけない」
1年経っても余波が広がり続ける「令和のコメ騒動」。
生産者だけでなく、販売者も危機的な状況に追い込まれるなか、本当に安心できる日は来るのでしょうか。