副業や掛け持ちなど、2つ以上の仕事を持つ「W(ダブル)ワーク」をする人が増えている。

人材会社の調査では、Wワーク経験者が半数を超えたという。札幌でも広がりを見せるWワークの実情を取材した。

人材会社「エン」が約1500人を対象に行ったアンケートによると、「現在Wワークをしている」「過去にしたことがある」と答えた人は合わせて56%に上り、半数を超えた。

1542人を対象にしたアンケート(2025年 人材会社「エン」調べ)
1542人を対象にしたアンケート(2025年 人材会社「エン」調べ)
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どんなWワークの経験があるのか、街で聞いてみると―。

「配達の仕事と、スーパーの試食販売をやった。お金がほしいなと思って」(60代)

「牛タン店で働いていて、大学の卒業間近でたこ焼き店でもバイトした。卒業旅行のお金がほしくて」(30代)

「同じ医療関係で午前に本業、午後週3回違う仕事をしていた。生活のため。その分を預貯金にまわせたらと」(40代)

以前からやりたかった仕事を、Wワークで始めたという人も。

「5年前、コロナ禍になったとき(在宅ワークで)通勤がなくなったのでライターをやった。経営コンサルティングの仕事とライターをやっていた。ものを書く仕事がしたかった。ずっとやりたかったけど、本業が忙しくてできなかったことができた」(40代)

預貯金のために「午前に本業、午後週3回違う仕事」
預貯金のために「午前に本業、午後週3回違う仕事」

こうしたWワークを企業側は受け入れているのか。

求人情報を扱っている会社で聞いてみた。

「年々増加している傾向にあります」(北海道アルバイト情報社 小関里奈さん)

北海道アルバイト情報社 小関里奈さん
北海道アルバイト情報社 小関里奈さん

2つ以上の仕事を掛け持ちして働くことを会社が認めている「WワークOK」。

5年前、WワークOKは40%程度だったが、この2年ほどの間は60%台で推移している。

背景には、雇用形態の変化があった。

「コストが上がっている影響で、少しでも経費を抑えたいという観点から正社員の採用をパートに切り替える傾向が強まっている」

「働く時間の切り方を短い時間で設定する企業が増えている」(いずれも小関さん)

WワークがOKの企業がここ数年で増加
WワークがOKの企業がここ数年で増加

こちらの女性は5年ほど前から、札幌市内のホテルで清掃の仕事をしている。

「私は週5日で働いています。時間は午前10時~午後3時です」(60代)

週5日でホテル清掃をしている女性
週5日でホテル清掃をしている女性

ホテルの清掃のほかに、Wワークとしてやっている仕事があると話す。

「もう一つはオフィスの清掃で週3日、1日2時間です」

「ベッドメーキングの仕事が午後3時にきちんと終わる。その後時間があるしもう少し働けるかなと」

「(Q:一番の目的は?)やっぱりお金。物価高で。でも、どちらも好きな仕事なので長く続けていければいい」(いずれも60代女性)

Wワークについて「どちらも好きな仕事。長く続けていければ」と話す女性
Wワークについて「どちらも好きな仕事。長く続けていければ」と話す女性

こちらのWワークは、ちょっと特殊。

札幌市中央区のポーカークラブ。EIJUNさん(22)はIT関連の会社に勤める傍ら、2年前からWワークとしてディーラーをしている。

「もともとポーカーが好きでこの仕事に興味があって働き始めた」

「週3日で遅い時は午後7時から入ったり、(本業が)休日だと午後3時くらいから入る時もある」(いずれもEIJUNさん)

IT関連会社とディーラーのWワークをしている男性
IT関連会社とディーラーのWワークをしている男性

仕事が終わるのは深夜0時。

遅い時間にも関わらず、今ではディーラーの仕事が息抜きになっているという。

「最初はディーラーをしていること自体が楽しかったけど、だんだんお客さんと仲良くなって世間話してポーカーするのがすごく楽しい」

「お金というよりは趣味が仕事になって働かせてもらってる感じ」(いずれもEIJUNさん)

「趣味が仕事になって働かせてもらってる」と話すEIJUNさん
「趣味が仕事になって働かせてもらってる」と話すEIJUNさん
北海道文化放送
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