「女性の健康とメノポーズ教会」名誉会頭
寬仁親王妃・信子さまは、3月3日女性の健康週間のイベントに出席されました。
これは、「女性の健康とメノポーズ協会」が主催したもので、女性の健康と働き方についての講演会と女性の健康推進に顕著な活動をした個人と企業・団体を表彰する「2018年 女性の健康とワーク・ライフ・バランス アワード」の表彰式が行われました。
信子さまはこの協会の名誉会頭を務められています。
信子さまにとって、この協会はご自身の活動再開にむけ一つのきっかけを作ってくれた場所でした。
更年期障害に苦しまれてきた信子さま
寬仁親王妃信子さまは、平成24年に亡くなられた「ひげの殿下」として親しまれ寛仁さまの妃殿下で、麻生太郎財務大臣の妹にあたられます。
昭和55年にご結婚後、お二人の女王に恵まれましたが、平成16年胃潰瘍と更年期障害などのため療養生活に入られました。
その後もストレス性ぜんそくになるなど、入退院を繰り返されてきました。こうしたこともあり、寬仁さまとは別居生活を送られていました。
ご静養中ということで公務を控え、ご家族とのすれ違いが続き寬仁さまのご葬儀も欠席されています。
その後も静養を続けてこられましたが、平成25年、福島県伊達市に作られた東日本大震災で被災した人たちのための仮設住宅をご訪問。
そしてこのご訪問をきっかけに、少しずつ公務を増やしていかれます。
このイベントには平成28年から公式にお出ましになられるようになりました。
「女性の健康相談士」として電話相談にも対応
この協会、「女性の健康とメノポーズ協会」に対し、信子さまは深い思い入れがあります。
そもそもこの協会は女性ホルモンと女性の健康、体調の崩れの中で仕事や生活と折り合えるように女性を支援していくことを目標に平成8年に「メノポーズを考える会」として設立されました。
協会では、「ワーク・ライフ・バランス」や「女性ホルモンと女性のライフサイクル」などをテーマに講演会や研究活動をするほか、的確な情報を提供するため電話相談を行い、更年期だけでなく幅広い女性からの相談に協会が認定した「女性の健康相談対話士」が対応しています。
信子さまも更年期障害に苦しまれる中で以前から知っていたこの協会で、女性ホルモンについて学び、平成21年ごろからは、ご自身も「女性の健康相談士」となって7年近くに渡り協会に足を運び相談の電話を受けられていたということです。
今回のイベントでは、その時の模様もお言葉で述べられました。
心のサポートを続けることをライフワークとして
「みなさんがどこでどう悩まれていて誰に相談したらいいかわからなくて、お電話を頂くというのをひしひしと感じた7年間でございました」
更に、信子さまはこうも述べられています。
「協会で電話をお受けすることは、なかなか難しくなりましたが、個人的に先生にお頼まれしたりし、東日本大震災関係の電話相談をお受けしたりお手伝いさせていただいております」
実は、信子さまは今も東日本大震災で被災した人たちなどへの心のサポートとして個人的にボランティアで電話を受け続けられているのです。
そして、協会の勉強会へも参加を続け、5年ほど前、協会の名誉会頭に就任されました。
信子さまがこうした活動をされていることは、あまり知られていませんが、同じ境遇にあった辛い思いをしている人たちに心を寄せられているのです。
そして「女性の健康とメノポーズ協会」は信子さまにとり復調にむけた大切な存在だっただけに、このように電話を受け勉強を続けられることは、信子さまのライフワークの一つとなっています。