自宅に集まるのを避けたいなら、まずはスプレータイプの「カメムシ用の忌避剤」をベランダの窓や玄関の外側から噴射してみるといい。これだけである程度は対策できるという。

そして、ベランダに干す洗濯物にも注目だ。ホワイトやベージュなど“白系統の色”は、太陽光を反射しやすいので、カメムシが寄ってきやすいという。白系統の衣類を取り込む際は、カメムシがついていないか、チェックすることをお勧めする。

また、カメムシに限らず、昆虫は紫外線が多く含まれる光に集まる習性があるという。蛍光灯には集まりやすいので、ライトを設置しているなら、紫外線の量が少ないLEDタイプに変えるのもアリとのことだ。
室内で出くわしたら刺激しないで
ベランダや玄関の対策をしても、カメムシが室内にやってくる可能性はゼロでない。「もし出くわしたら、むやみに触らないほうが良いです」と、新谷さんは言う。
「カメムシは物理的な刺激を感じるとくさいにおいを出しやすいです。ティッシュの上からつかんだり、割りばしなどで捕まえたりするのは、あまりお勧めできません」

最悪の場合、悪臭を撒き散らしながら「ブ~ン」と飛んでしまうことも…。掃除機で吸いこむと処理はできるが、内側でにおいを出してしまうこともあるという。カメムシ用の殺虫剤を使うのはアリだが、コストがかかるほか、小さな子供やペットがいると使いにくいかもしれない。