成虫より小さく、フケと見間違えやすいですが、指でつまんで引っ張っても取れない場合は卵の可能性が高いです。
そして、子供の頭にシラミが寄生している場合は、できれば親や他の人、子供らと頭をくっつけない、体に触れるものを共用しないといった対策を取りましょう」(アース製薬担当者)
放置していればシラミがいなくなる、というわけではない。子供から大人に感染する可能性もあるため、周りの人への感染を防ぐ意味でも、シラミを早めに駆除する必要もある。
洗濯物は55℃以上のお湯に5分つける
「ヘア・ボディケアに広く使われる有効成分のジメチコンを使用したローションタイプの駆除剤がおすすめです。当社の『アース シラミとりローション』などが挙げられます。
ローションで成虫や幼虫、卵を包み込み、ジメチコンでコーティングして動けなくして、水分代謝を抑制することで駆除できます。
長年使用されてきたピレスロイド系の薬剤に抵抗性を持つアタマジラミにも効果があります」(アース製薬担当者)

乾いた髪にローションを塗布し、5分置いてから普段使っているシャンプーで洗い流せばよいので、シャンプー嫌いな子供も1回で済ませることができるという。
もし、子供が「アタマジラミ」に感染していたら、衣類や寝具の洗濯も気をつけたい。
「枕カバーやシーツを取り換える際は、55℃以上のお湯に5分以上つけてから洗濯することで、衣類や寝具を介した感染を予防できます」(アース製薬担当者)
いつどこで感染するかはわからないシラミ。子供が頭をくっつけないなどの対処をするのは難しい。親がアタマジラミの対策を知って、感染した場合にすぐに対処できるようにしておこう。
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取材・文=有竹亮介
イラスト=さいとうひさし