全国各地で発覚した近畿日本ツーリストによる新型コロナワクチン接種業務の過大請求について、警察は、詐欺の疑いがあるとして強制捜査に着手した。
1日午前8時半、捜査員を乗せた車が、近畿日本ツーリストへ家宅捜索に向かった。
大阪府警は午前11時半現在、大阪や静岡にある近畿日本ツーリストの支店などで家宅捜索を行っている。
近畿日本ツーリストは、大阪府や静岡・焼津市など、全国86の自治体から請け負ったワクチン接種業務で、実際に勤務した人数以上の人件費を請求するなど、あわせて最大16億円の過大請求があった。
業務をコールセンター会社などに再委託する段階で、請け負った人数より少なく発注。
なかには幹部社員らが再委託先に文書を偽造させ、虚偽の報告を行ったケースも明らかになっている。
近畿日本ツーリストは、背景に“旅行業の苦境などから(担当者が)業績目標を達成したい思いがあった”と説明。警察は詐欺の疑いで調べている。
(「Live News days」6月1日放送より)
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