衆院選は2月8日、投開票が行われ、高知2区は自民党の前職で、内閣官房副長官の尾崎正直さん(58)が当選。さんさんテレビの選挙番組に出演し次のように語りました。
--選挙戦をどう振り返る?
尾崎氏:連立の構図が変わったことで、非常に、先々の予想がしにくい、見えにくい選挙であったことが第一と、私が公務のこともありまして、なかなか高知に帰ってこれなかった。
またさらに言うと、いつどのように帰ってこれるかがちょっと定かでなかったってこともありまして、非常に不確実性の高い中での選挙で、大変スタッフの皆さんとか関係者の皆さまにはご迷惑をおかけしたと思います。皆さまにお世話になって、なんとか当選させていただくことができたと思っています。
--公明党が連立を離脱して初めての選挙でした
尾崎氏:非常に見えにくい構図の中での戦いということだったわけでありますが、その分、しっかり私自身として、主張をお訴えをさせていただくことに重点を置きたいと思っておったんですけれども、約半分は高知にいられませんでしたから、最終日に回っていて、「あそこも行きたかった、ここも行きたかった」と思いました。
ただその分、妻も頑張ってくれましたので、夫婦二人三脚で多くの皆さんに助けていただいて、なんとかここまで来れたと思います。
--自民党が議席を大きく伸ばす予測が出ています
尾崎氏:高市政権で仕事をさせていただいておる者として言わせていただければ、内閣として打ち出していこうとしている方向性について、大きなご信任を頂けそうだということで、本当にありがたいことだと思います。
今後かなりの大仕事に取り掛かっていかなければならない。積年の課題であるけれども、短期間に解決をしないといけない、日本経済の再生とか外交・安全保障政策の確立とか、こういう問題について、政策推進力というのはやっぱり国民の皆さまの支持ですから、そのことを頂けそうだということは、本当にありがたいことだと思います。しっかりご期待に応えるべく、謙虚な気持ちを忘れずに頑張っていきたいと思います。
--高市さんの人気について
尾崎氏:高知でも「高市総理、頑張って」とお声をたくさん頂きましたし、感じましたし、また僕は全国いろいろ応援に行っていました。長崎とか新潟、兵庫、それから埼玉、東京、神奈川と応援に回っていましたけれども、行く先々でそういうお声を伺いました。高市総理に対する期待感は大きいと感じました。
--高知県内でも若い世代や女性が、「高市さんが総理になってから政治に関心が出た」「選挙に行ってみたいと思った」という声が聞こえた
尾崎氏:いろいろ集会とかやらせていただいていても、今までよりも若い人が来てくださることが増えた。 選挙カーでもお訴えするんですけれども、若い方が手を振ってくださることが増えた。自民党としては新しい傾向になってきてるのかなと思いました。
--高市さんについて
尾崎氏:一言で言うと、ものすごく真面目な人。政治家として真面目な人だと思います。とにかく国のために、今日本のためにやらなければならないこと、これが明確であって、これをやらなければならないということが非常に明確に意識をしていて、それを何としてもやり抜いていきたいと思っている強い意志を持っていて、そのために日々努力を怠らない人だと思います。
「働いて、働いて…」というのも、普段からの思いが、本音が自然にポロっと出たっていう感じだったんじゃないでしょうか。
--今後の政策運営が強引に進められるのではと懸念する声もあります
尾崎氏:一つ絶対に忘れてはいけないのは、まだ参議院では過半数ではないということです。参議院では少数与党なわけです。 そもそものこととして、決して大勝したからと言って驕ることなく、謙虚な姿勢で臨むことは非常に大事だろうと思います。
謙虚な姿勢で臨むように心がけていかなければならないということと共に、参議院で少数与党であるがゆえに、丁寧にやらざるを得ないという側面もあると思います。 心がけと共にそういう制約があるわけでありまして、こういう両面からして、丁寧にいろいろと諸事を進めていくことは間違いないと思います。
--飲食料品の消費税0%、給付付き税額控除について
尾崎氏:日本は中低所得者、特に若い方が多いと思うんですけれども、そういう方々の税と社会保険料の負担がものすごく大きい。重いんです。超高齢化が進んでいるからこうなってくる。
こういう方々をターゲットにして、負担軽減を抜本的にやっていきたい。欧米諸国に比べてもかなり高い。しっかりと軽減をしていきたい。 そのためには、そういう方をターゲットにした給付と減税等を組み合わせた「給付付き税額控除」を行っていくことが非常に有効だと思うんです。
ただこれ、一定額に至るまで、まず減税をする。ところが、払っておられる税金の金額が少ない場合は、減税しても金額が知れていますよね。 だからそれにプラスアルファ、給付をして一定額になるようにすることを目指そうとする制度ですが、一人一人払っている税金が違うので、給付金の額も一人一人違ってくる。なのでそういうことを現実的にできるようにするシステムを作るのに、2、3年かかると言われています。
だからそれまでのつなぎとして、比較的に似た効果をもたらす飲食料品についての消費税率を0にする。0%ですから、仕入れ税額控除もそれまでの間できるということでありますけれども、そういう0%税率を導入する形で対応できないかと。
消費税について一定、レジシステムなんかでの対応に時間がかかるというのも確かですけれども、できる限り早くこれらについて結論を出せますように、まず野党の皆さんも入っていただいた国民会議などを通じて議論していくことができないかということ。明日から早速こういう問題について具体的にどういう風に実現するかについて、政府の中でも議論を開始したいと思います。
--地方、高知のためにどんなことをしたいか?
尾崎氏:これまでも僕は国土交通大臣政務官だったりして、例えば「8の字ネットワーク」の県内の全線事業化とかにも努力をしてきたつもりであります。 それから浦戸湾の三重防護事業の加速とかに努力してきたつもりでありますけれども、さらに強化して取り組んでいきたいことは2つ。
1つは「防災庁」を設置して事前防災を徹底する。その事前防災を徹底していく対象の中で、しっかりと高知県の防災を後押しできるようにしたい。これが第一。
そしてもう1つは、何と言っても地域経済の活性化、新しい地方創生政策、よりパワフルなものを今作ろうと考えていて、私もその策定のための実務的な責任者の一人にならせていただいてるんです。
高知県でも今、浜田知事が一生懸命、地産外商、観光振興に取り組んでおられます。各市町村もそれぞれ頑張っておられる。これを今までより遥かに力強く後押しをしていける戦略を作って実行していく。そういうことを通じて高知県経済の活性化に貢献できるように頑張りたい。
--防災庁設置について
尾崎氏:一言で言うと、防災対策の非常に重要な点は「想定外」をいかになくすかということ。それぞれの地域で、どのようなタイプの災害が起こるとどのようなことが起こるかについて、しっかりとシミュレーションをしていくことが非常に大事だと思います。
防災庁の一番の任務は、各都道府県と連携をして、その各都道府県の中で、例えば南海トラフ地震だったらどういうことが起こるかをシミュレーションしていく。最初の津波でどういうことが起こる。
その後、復旧・復興の応急処置のステージでどういうことが起こるかをシミュレーションする。 すると、例えば「ここは道路が寸断されてしまって、この地域が孤立するじゃないか」とか、そういうことが分かってくるわけです。
そういう弱点をまずはしっかりと見つけ出して、見つけ出した弱点について、防災庁は総理直下にあるので、一段他省庁よりも高いところにある省庁でありますから、「これを修正しなさい」と各省に言って勧告をする。 そのことを通じて各省庁が対応する。
そういう一連のシミュレーション、弱点を見つける、勧告、そして各省庁が対応するという、この一連の流れをしっかり作ることで、事前防災をもう一段徹底することができればと思います。
次の国会で法律を通させていただくことができたら、今年の秋には設立をしたい、始動したいと思います。
--高知県民へのメッセージを
尾崎氏:今回の選挙戦でお訴えをしてきたことは、大きく言うと2つです。日本経済をしっかりと再生させて国際競争力を取り戻すことと、平和を守り抜くための外交・安全保障政策をしっかり確立すること。
この2つについては、本当に私も今頂いたお役目の中で全力で、国会議員としても仕事をさせていただきたい。 あわせて防災上の課題とか、高知の課題としてしっかり取り組みたい。
また今までもそうしてきたつもりでありますが、各市町村がいっぱいいろいろと抱えておられる課題を、しっかり後押しをするということ。こういうことも県選出の国会議員として重要な仕事だと思ってますから、住民の皆さんとも対話をいろいろさせていただく機会も持たせていただきながら、地域地域の課題にしっかり向き合っていける仕事をしていきたい。