朝早くから動き出す市場。その一角に働く人を支える食堂がオープンした。

福島県のいわき市中央卸売市場。いわき市の食を支えるため、朝の冷え込みの中、早朝から働く人たちが集まる。この市場に、冷えた体をあたため、一日の始まりを支える場所が戻ってきた。

■2月5日グランドオープン
炊き立てのほっかほかのご飯に市場から入荷した新鮮な食材を使ったおかず。2月5日、卸売市場にグランドオープンしたのは「市場食堂一平(いっぺい)」だ。
市場食堂一平の興津雅輝店長は「根底にあるのが、例えご飯と味噌汁だけでも、温かい状態で提供できれば、人は美味しい食事と思って召し上がることができると思ってまして」と話す。

■閉店した市場食堂が復活
震災後、いわき市中央卸売市場の場内にあった食堂が閉店を余儀なくされたが、今回、いわき市で給食サービスなどを手がける会社が、働く人たちの思いに応える形で食堂を復活させた。
来店客は「もう汗かいちゃったくらいなので、結構温かいものいただいたので美味しかったです」と話す。

■老舗割烹の味を引き継ぐ
店の看板メニューは、いわき市の名産アンコウを使った「一平鮟鱇(あんこう)ラーメン」(※税込み1800円)
小名浜で長年愛されてきた老舗「割烹一平」の味を引き継いでいて、食堂でありながら料亭の技法を取り込んだ味を楽しむことができる。「すべてが本当に新鮮で、(味付けに)繊細さは感じましたね。味付けもそんなに濃くなく美味しかったです」と来店客は話す。
興津店長は「少しでも食で温度を、体温を上げることが出来たら嬉しいなと思っていたので。実際そういった方を目の当りにして非常に嬉しく思っています」という。

震災を超えて市場に戻ってきた『あたたかさ』。朝の冷えた体と、働く人たちの心と胃袋を満たす場所になりそうだ。

福島テレビ
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