安倍元総理を銃で撃って殺害した罪などに問われ、1審の奈良地方裁判所で無期懲役を言い渡された山上徹也被告が、判決を不服として大阪高裁に控訴することが関係者への取材で分かった。
山上徹也被告(45)は2022年7月、奈良市で応援演説中だった安倍晋三元総理を手製の銃で殺害した罪などに問われていた。
奈良地裁で開かれた1審で、山上被告は「全て事実です。間違いありません」と認め、弁護側は事件の背景には山上被告の母親が信仰した旧統一教会による「宗教被害」があったと主張し、刑を軽くするよう求めていた。
裁判では母親や妹が証人尋問で法廷に立ち、献金などが原因で経済的に困窮していたことや、山上被告の母親と、その父である祖父が信仰を巡って対立し、山上被告や妹が家を追い出されたことがあったことなど苦境が語られた。
これに対し、検察側は「不遇な生い立ちがあったとしても被害者とは無関係」と主張していた。
そして奈良地裁は先月21日、「旧統一教会や関係団体に恨みを抱いても殺人行為で生命を奪う意思決定は大きな飛躍がある」などと指摘。
他にも争点となっていた手製の銃が銃刀法上の「拳銃」や「砲」に当たるかについても、検察側の主張の多くを認め、求刑通り「無期懲役」の判決を言い渡していました。
■弁護団が判決後くり返し接見「高裁で争うべきだ」と伝える
弁護団は判決後、山上被告と繰り返し接見し一審の判決を「高裁で争うべきだ」と伝えてきたということだ。
【山上被告の弁護団 松本恒平弁護士(先月30日)】「この判決に関しては、控訴するべきであるということは一生懸命、話をして。彼も十分聞いてくれていたので、納得してくれているのかなと」
そして関係者によると、控訴の期限があす=4日に迫ったきょう=3日、山上被告が弁護団に対して控訴する方針を伝えたことが新たにわかった。
弁護団は、山上被告の意向を踏まえ、あす=4日、大阪高等裁判所に控訴する方針だ。
