1月27日に公示され、新潟県内からは19人が立候補している衆議院議員選挙。村上市や新発田市など県北エリアが中心となっている選挙区が新潟3区だ。連立の枠組みなどが変わる中、前職2人の対決に新人も加わり、三つ巴の戦いになっている。

中道・前 黒岩宇洋候補|高市政権の高い支持率…公明票がポイントに

新潟3区には届け出順に参政党の新人・佐久間慶子氏、中道改革連合の前職・黒岩宇洋氏、自民党の前職・斎藤洋明氏の3人が立候補している。

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公示日当日、冷え込む中で新発田市の自身の事務所前で支援者と堅い握手を交わす中道改革連合の前職・黒岩宇洋氏。

前回の衆院選では立憲民主から出馬し、小選挙区で勝利した。ただ、今回は、新党・中道改革連合から出馬することになった。

中道・前 黒岩宇洋 候補
中道・前 黒岩宇洋 候補

「このたび私どもは中道改革連合のもとに新たに集って選挙戦を戦うことになりました。中道とは決して偏らず、そしてお互いを認め、国家や国民が上や下ではなく、同じ目線で理解し合いながら支え合っていく」と訴える黒岩氏。

支援者への経緯の説明に時間がとられることや浸透度合いについては課題としながらも、立憲とともに中道を結党した公明の地方議員が黒岩氏の応援に駆けつけている。

公明党の村上清彦阿賀野市議は「ここに立っているのが、何かちょっと不思議な感じはしますけども、今回は同じ理念・政策で黒岩さんと一緒に戦っていく」と決意を語り、石山洋子新発田市議も「私たち公明党はしっかり中道改革連合、黒岩宇洋さまを応援させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

この公明支持層の票をどれだけ取り込めるかが重要なポイントに。

そして、自民党の政治とカネをめぐる問題で追い風が吹いた前回とは異なる風も…

黒岩氏が「なんて言ったってね、理屈は抜きにして高市首相のあの圧倒的な支持率。もう選挙区中、高市さんのポスターだらけで、自民党の候補じゃなくて高市さんでみんな勝負だから」と語るように高市政権の高い支持率が逆風となって吹き荒れている。

冬の寒い時期ということもあり、長い時間街頭演説を行うこともできず…

「こんな厳冬期にいきなり解散。しかも大事な予算審議をほっぽり出してですから、高市首相の胸の内は透けてわかりますよね」とこの時期に衆議院解散を決断した高市首相への批判を強める。

食料品の消費税ゼロや豪雪地帯に住む人1人あたり10万円の“雪国給付金”を独自に提案するなど生活者ファーストの政治を行っていくと訴える。

「日頃の政治活動においては、絶対誰にも負けないという自信がある。この選挙期間中も朝から晩まで誰よりも行動で示していく」

自民・前 斎藤洋明候補|前回のリベンジを…小選挙区での勝利目指す

こう話す黒岩氏へのリベンジを誓うのが、自民党の前職・斎藤洋明氏だ。

自民・前 斎藤洋明 候補
自民・前 斎藤洋明 候補

「絶対小選挙区で勝ちますので、ぜひお力を貸してください。寒い中、こんなに集まっていただいて、ありがとうございます」

前回小選挙区で敗れたものの、比例で復活当選した斎藤氏。黒岩氏との対決はこれが6度目だ。

斎藤氏は「状況は決して楽なものではありません。しかし、前回衆議院選挙ほどの大逆風でもありません」と訴えるように高市政権の高い支持率は斎藤氏にとっては追い風。

前回までの公明支持層の票は見込めないものの、今回の選挙を政権選択選挙と位置づけ、「強い交渉力、仕事をする力を高市政権に与えていただきたいし、私、斎藤洋明にその一翼を担う力を与えていただきたいというのが今回の選挙のお願いなんです」と声を大にする。

黒岩氏とこれまで5度の対決で2勝と負け越している斎藤氏にとって、こだわるのは“小選挙区での勝利”だ。

支援する小林一大参院議員は「6期目の当選を小選挙区で勝ち取っていただいて、次なるステップにつなげていただかなければならない」と訴え、小島義徳県議も「小選挙区で圧倒的に勝たせていただくことが、これからのこの地域の大事な基礎になります」と呼びかける。

小選挙区で勝利できれば、安定的な支持基盤があることがアピールでき、大臣など重要ポストへの道が開けると強調する斎藤氏。

「おかげさまで当選5回、政務官も副大臣も衆議院の文部科学委員長もやらせていただきました。私が夢を語っても今は誰も笑う人はいません」

一方で、これまでイメージカラーとして使用してきた緑色は抑えめに。

「なかなか緑の防寒着って売ってないんですよ。強いて言えば、手袋とかワンポイントでアクセントつけるしかないですね」と話し、今回は屋内での演説会の回数を増やしているという。

外と中を行き来する機会が増える中、時間を有効に使うため、タスキをかけた上着の下にもタスキをかけるという二重タスキ戦法を編み出している。

そうして削りだした時間の中で訴えるのは、実業教育の充実や学校・企業の誘致を通じた若者の流出対策など地域の活性化につながる政策だ。

「互角に戦えていると自分では思っています。ただ、これからが正念場ですので、気を抜かずに頑張って行きたいと思います」と意気込む。

参政・新 佐久間慶子候補|SNS活用し訴え 市民の政治参加呼びかけも

この前職2人の一騎打ちになると見られていた新潟3区だが、公示日2日前に立候補を表明したのが、参政党の新人・佐久間慶子氏だ。

参政・新 佐久間慶子 候補
参政・新 佐久間慶子 候補

「我が参政党の後ろには大企業も宗教団体もおりません。バックは国民の皆さんです」と呼びかける佐久間氏。

25年夏の参院選では県内で20万票あまりを獲得するなど台風の目となった参政党。

しかし、草の根の活動が中心だったため、他党と比べて選挙を戦うための組織が整っているとは言えないのが現状だ。

「きょうはこの3人なんです。たとえ1人だろうとやりますし、2人だろうと、3人だろうと与えられた環境で戦っていきます」と話す。

それでもSNSを活用しながら消費税の廃止や食料自給率向上を目指した一次産業従事者の待遇改善などを訴えるほか、投票率80%を目指し、市民の政治参加を呼びかける。

佐久間氏は「街宣車が走っているときでも、こうやって演説をしているときでも変わらずに、国民の皆さんの声を素直に、何のしがらみもなく、国政に訴えていけるよということは強調して伝えていきたい」と訴える。

真冬の決戦の中で投開票まで1週間を切り、各候補者の訴えはさらに熱を帯びている。

衆院選の投開票は2月8日に行われる。

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NST新潟総合テレビ
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