「ナゴヤ球場」の老朽化に伴い移転が決まった中日ドラゴンズの2軍本拠地。現在、複数の自治体が名乗りを上げています。誘致条件と地域の思惑が交差する中、桑名市の本気度と現地の可能性を探りました。
■2軍本拠地移転問題と各候補地の状況
各球団の2軍施設はいま、大きく変わりつつあります。巨人は2025年、東京都稲城市に「ジャイアンツタウン スタジアム」を開業。球場や稲城市によると、2025年シーズンは過去最高の約9万5000人が来場。野球の試合だけではなく、スポーツイベントや天体観察なども開催され、周辺では道路が開通し住宅も増えるなど、街の活性化にもつながっているといいます。

ほかにも、阪神は2025年に新しい2軍球場が完成。ヤクルトは移転工事中で、広島も移転を予定しています。
こうした流れの中、ドラゴンズの新たな2軍拠点をめぐっても動きが活発化しています。番組で調べたところ、犬山市(観光に強く岐阜からも好アクセス)、春日井市(バンテリンドーム最寄り駅からJRで15分、名古屋空港からも好アクセス)、津島市(三重・関西からも好アクセス)、半田市(セントレアから車で15分)、岐阜・羽島市(新幹線で名古屋から10分)などが立候補しています。

ドラゴンズ側は条件として、概ね6ヘクタール以上の十分な広さ、バンテリンドームから車で原則1時間以内、公共交通機関で無理なくアクセスできること、などを示しています。
■桑名市の本格的な誘致活動
そんな中、三重県桑名市は市長が記者会見を開き、誘致への意欲を示しました。
伊藤徳宇・桑名市長:
「地域の活性化につながる取り組みとして、前向きに検討したい。候補になりうる場所は“長島エリア”。その中でも、長島駅の周辺や伊勢湾岸道の湾岸長島インターの周辺であれば、候補になり得ると思っています」

伊藤市長が挙げたのが、湾岸長島インターや長島駅付近。ファーム誘致の条件である「バンテリンドームから原則1時間以内」を満たせるか、実際に時間を計測しながら現地に向かいました。

リポート:
「今、湾岸長島インターチェンジを下りました。時間は43分52秒。1時間以内をクリアです」
湾岸長島インターは、ナガシマリゾートの目の前。遊園地や温泉、アウトレットなど観光施設が充実しており、ドラゴンズの応援とあわせて観光も楽しめる、まさにボールパークといった雰囲気になりうる場所です。

伊藤市長:
「湾岸長島のエリアに限定をすれば、バスがあり、ナガシマさんと共有できれば、かなり大きな駐車場もありますので優位性もある」

さらにその北側には、市長がもう1つの候補として挙げたJR長島駅と近鉄長島駅があり、公共交通機関でのアクセスの良さも強みです。
■地元住民の反応と今後の展望
桑名市の人は、この誘致をどう受け止めているのでしょうか。
女性:
「家族がファンなので、見る回数も増えるので嬉しい。いろいろ盛り上がるかな」
男性:
「“なばなの里”によく行くので、近くにできたらすごく嬉しい」

伊藤市長:
「名古屋の方にとって三重県は遠い。それがドラゴンズの2軍球場があると、圧倒的に心理的に近くなる。ライバルも多く簡単ではありませんが、しっかりと取り組んでまいりたい」
新たな2軍本拠地を巡る動きは、今後さらに本格化しそうです。
