雨が少ない状況が続いている影響で、福岡県内では水不足が深刻になってきています。
現場を取材しました。
取材班が向かったのは、福岡県朝倉市の寺内ダム。
福岡都市圏などに生活用水を供給しているダムですが…。
◆記者リポート
「こちらのダムですが、見るからに水位が下がっているように感じます。そして土の部分も白く乾いてしまっています」
こちらは満水時の寺内ダムの写真。
同じ場所で比較してみるとこの場所には水がなくなってしまっているのがわかります。
去年9月から雨が少ない状況が続いていることから、筑後川水系の主要な6つのダムの水は減り続けていて、30日時点の貯水率は20.1%にまで低下しています。
ダムを管理する水資源機構の担当者も危機感を感じています。
◆独立行政法人水資源機構 村田裕 管理課長
「かなり渇水。異常渇水に近いと思っている。予報だと2月は平年並みという予報がでているので、あまり期待できない。残った水をどれだけ有効に使うか、そういうところを調整している」
こうした状況を受けて九州地方整備局などは28日、筑後川からの取水量カットを2週間前に決定した15%から30%に強化することを決めました。
さらにこの水不足は私たちの生活にも徐々に影響を及ぼし始めています。
◆太宰府市民
「協力しないといけないなと。断水したら大変だと思って」
太宰府市民が不安を口にするのが、市内で29日に始まった減圧給水です。
蛇口からの水の圧力を弱める減圧給水は、大野城市で1月15日から、筑紫野市でも28日に始まっていて、糸島市でも2月2日から実施するということです。
◆太宰府市民
「蛇口ひねったときの水圧が低い。シャーって出ていたのがチョロチョロみたいになる」
◆太宰府市民
「孫がお風呂入って遊ぶから、だめよだめよって。しょっちゅう、のぞいて注意しています」
この減圧給水で浴槽の水をためるのに時間がかかったり、複数の蛇口から水を使う際には水が出にくくなるといいます。
◆太宰府市 上下水道施設課 清武伸寿 課長
「正直なんとかしたいという思いはあるが、水がないと私たちもどうしようもない。ご不便はおかけしますが、より一層の節水をお願いしたい」
私たちの生活に欠かせない水。
このまま状況が悪化すると断水のおそれもあるとして、関係機関は節水への協力を呼びかけています。
蛇口を15秒間絞れば節水に大きな効果
筑後川水系の主要6ダムの30日時点の貯水率は20.1%と10%台が目の前に迫り、1人1人が節水を心がける必要があります。
家庭で節水する時の目安をみていきます。
筑後川水系の主要6ダムの水は1日に34万トン使われますが、この1日分をまかなうためにどれぐらいの節水が必要かというと、筑後川の水を使う350万人が皿洗いで15秒間、蛇口を絞るというのを1カ月間続けるとまかなえるそうです。
歯みがきでもシャワーでも1人1人が水を出す時間を短くするだけで、大きな効果が得られます。
ぜひ意識したいですね。