【尾谷 いずみ キャスター】
スタジオには取材を担当している前田記者です。
私も現場に行きましたが、弁護団が裁判所に入っていくときと出てくるとき、その様子は全く違うものになりましたね。
【前田 美沙希 記者】
午後2時の決定書交付前、裁判所の門前では多くの人が再審開始に期待を寄せていました。
しかし、その後、『棄却』という結果を知った支援者からは落胆、そして怒りの声が上がりました。
【尾谷 いずみ キャスター】
ここからは熊本地裁はどのような理由から再審請求を棄却したのか、解説してもらいます。まず、『特別法廷』での刑事手続きが憲法違反でそれが再審の理由になるとする弁護団の主張について熊本地裁はどう判断したのですか。
【前田 美沙希 記者】
『特別法廷』については「男性の人格権を侵害するもので憲法に違反する」などと指摘しました。
しかし、その一方で「確定判決の証拠関係などに変動はないから確定判決に重大な誤りをきたすものとは認められない」と弁護団の主張を退けました。
【郡司 琢哉 キャスター】
再審を認める条件として刑事訴訟法では「有罪判決を受けた人が無罪である新たな証拠が見つかった場合」などとされていて、弁護団はこの再審請求において男性が無罪を示す新たな証拠も提出していたんですよね。これについて熊本地裁はどの判断したのですか。
【前田 美沙希 記者】
被害者には事件の凶器とされた短刀ではできることのない傷があり、弁護団は医師による証言や鑑定書を新たな証拠として提出していました。
しかし、熊本地裁はこれらの証拠の証明力を『限定的』と判断。判決の核心部分の信用性を揺るがすものではないとし、「無罪を言い渡す明らかな証拠とは言えない」としました。
【尾谷 いずみ キャスター】
そして、熊本地検はさきほど、熊本地裁の判断について「請求棄却の結論は妥当と考えている」とのコメントを出しました。
ここまで『菊池事件』について前田記者とお伝えしました。