前回2年前の衆院選から大きく構図が変わったのが、普天間基地や嘉手納基地などを抱える「沖縄2区」です。
沖縄2区はこれまで社民党が小選挙区の議席を守ってきましたが、前職の新垣邦男さんは社民党を離党し、新党「中道改革連合」から立候補しました。
これに対し社民党は、元議員の瑞慶覧長敏さんを擁立。普天間基地の辺野古移設に反対する候補者同士の分裂選挙となっています。
いっぽう、自民と維新の連立政権が発足してから初の衆院選となり、自民党の前職・宮崎政久さんはこれまで共に闘ってきた公明党が「中道」側の支援にまわっての選挙戦になりました。
このほか参政党の新人・吉田悠里さん。無所属の新人・比嘉隆さんのあわせて5人が立候補しています。
政界再編の動きが色濃く出た沖縄2区について山内記者のリポートです。
沖縄2区は宜野湾市、浦添市など8つの市町村からなり、県選挙管理委員会によりますと選挙人名簿登録者数は29万7402人〈26日時点〉となっています。
嘉手納基地や普天間基地など多くの米軍基地を抱えるなか、普天間基地の移設問題のほかにもアメリカ軍機による騒音や、近年では基地周辺の河川から有機フッ素化合物PFASが高濃度で検出されるなど、基地から派生する問題への対応などが争点となる地域です。
沖縄2区には、5人が立候補しています。
27日の第一声では各候補者のそれぞれの訴えに特色が出ていました。
社民党・元職・瑞慶覧長敏候補:
この沖縄二区で辺野古を止める。安保法制を止める。南西シフトを止める。憲法を変えさせない。社民党を背負って沖縄を背負って私、瑞慶覧長敏は全力で走ってまいります
社民党の瑞慶覧さんは、基地問題への対応や憲法改憲に反対することなどを全面的に訴え支持を呼びかけました。
中道改革連合・前職・新垣邦男候補:
今の自民党を倒すには大きな塊の中に参入をして、沖縄の県民の声沖縄の課題をしっかり解決していく。そのことが今求められてると私はそう思っております。今回3期目になりますが、沖縄の未来はウチナーンチュは決めるんだという基本理念でしっかりと戦って参ります
中道改革連合の新垣さんは、現政権が安全保障政策を大きく変える動きをみせていると指摘し、これを止めると訴えました。
自民党・前職・宮崎政久候補:
高市早苗内閣の継続でいいのか。高市早苗が総理大臣でいいのか。イエスであれば、この沖縄2区で私、宮崎政久にイエスと皆さんのご信任を賜りたい。高市内閣の継続ここを県民の皆様に大きくご支援をいただきたい
自民党の宮崎さんは、高市政権が掲げる積極財政で沖縄経済を発展させると訴えました。
参政党・新人・吉田悠里候補:
学校給食を変えるには政治を変えるしかありません。そのため、私は立候補を決意しました。食は、国防でもあります。国を守る、大切な資源でもあります。
減税することや、所得を増やすことや、自分たちの食、それから福祉、暮らしを良くしたい。
参政党の吉田さんは、消費税の減税や学校給食の質の向上などを訴えました。
無所属・新人・比嘉隆候補:
私が衆議院選挙に立候補したのは、コロナワクチンを中止したいから。私の命を懸けて全力で取り組む
無所属の比嘉さんは、コロナワクチンの接種中止を訴えています。
1月8日の投開票に向けて各候補者は支持基盤を固めるとともに無党派層への政策の浸透をはかります。
沖縄テレビでは、各候補者に政策アンケートを実施しました。基地問題への対応が争点のひとつとなる2区日米合意に基づく普天間基地の返還や、名護市辺野古への移設、沖縄の基地負担について各候補者の意見を紹介します。
Q.「SACO合意30年」普天間基地移設と基地負担軽減について
社民党の瑞慶覧さんは、普天間基地の辺野古移設に反対し、県民団結のもとで反対の声を盛り上げていくことが大事として、政治全体が激しく右傾化している現状を訴えていくとしています。
中道改革連合の新垣さんは、普天間基地の辺野古移設に反対し「辺野古が唯一の解決策」とする政府の考えは、返還の遅れの口実に利用されているとして、基地被害の現状を訴え、協議を求めていくとしています。
自民党の宮崎さんは、辺野古移設はやむを得ないとして、普天間基地の辺野古移設を推進し、1日も早い危険性除去の実現を目指すとしています。また日本を取り巻く安全保障環境が鑑みて、現実的な基地負担軽減の積み重ねが重要と訴えます。
参政党の吉田さんは、辺野古移設は、工期も費用も読めない状況となっており「見直すべき」としていて、自分の国は自分で護ることができる体制づくりを目指したいとしています。比嘉さんは「無回答」としています。