約58万回表示の大バズり、標識ファンも「激レア」と驚く

Xに投稿された写真
Xに投稿された写真
この記事の画像(12枚)

富山県高岡市若杉の市道に設置された、おばあさんが道路を渡る姿を描いた珍しい道路標識が注目を集めている。この標識の写真が「X」に投稿されるとこれまでに約58万回表示され、1万9千件の「いいね」がつく大きな反響があった。

標識に描かれているのは道路を渡ろうとするおばあさんの姿。一般的な道路標識とは異なる独特のデザインが、多くの人の目を引いた。

「激レア」と語る道路標識ファン

この標識写真を投稿したのは、幼い頃から標識に興味を持ち、これまで国内外約100か所の珍しい標識を見に訪れたという千葉県在住の黒田麻友さん。

黒田さんが撮影した標識
黒田さんが撮影した標識

「今までも横断注意標識とか色々見てきたが、おばあちゃんの絵柄は初めて見た。激レアだと思う。もし他にあるなら見てみたい」と黒田さんは話す。

設置の謎を追う

標識の設置時期や目的を明らかにするため、周辺での聞き込み調査を行うと、標識のすぐ近くで2年ほど前まで商店を営業していた中村勝枝さんと出会った。中村さんが保管していた1993年(平成5年)の写真を確認したところ、当時はまだ標識がなかったことが判明。

1993年の写真 当時は「止まれ」の標識しかなかった
1993年の写真 当時は「止まれ」の標識しかなかった

「多分この(「止まれ」の)標識の前側についていると思われる。これが平成5年の写真。この後(おばあさんの標識が)ついたか」と中村さんは語る。

中村さんは「私の目には留まっていなかったので、どれだけの人が思っていたのかは分からないが、老人ホームが元々あったので、そこの方が買い物に来るためにもしかしたら車から分かるようにつけたのかな」と推測する。

福祉施設のお年寄りを思いやって設置?

近隣にある志貴野長生寮の林多津子看護・介護課長は、「(利用者が)店に行く時によく道を通っていたかと思うので、そういう面では他の方にも気を付けてくださいという意味での看板かな」と話すが、「いつどのように誰が設置したのか全く分からない」とし、施設にも記録は残っていなかった。

正式な警戒標識ではない

通常、このような警戒標識は国の基準に基づいて道路管理者が設置する。この市道を管理する高岡市土木維持課の中澤俊一課長は、「こういった道路標識の設置基準があって、この中で警戒標識の種類は(法律で)決められている。今のお年寄りが表記された警戒標識は位置付けられていないので正式な警戒標識ではない。記録としては残っていない。だれが設置したのかは分からない」と説明する。

高岡市によると、新たに標識を設置する場合は法律に基づいた基準に従い手続きをとる必要があり、市が正式に設置したものとは考えにくいということで、市も今後調査する考えだ。

地域性や遊び心を感じるユニークな標識

今回の調査では、誰が・いつ・何の目的で設置したのかは解明できなかったが、投稿者の黒田さんによると、全国には地域性や遊び心を感じるユニークな標識が数多くあるという。

何気なく見過ごしている道路標識も少し目を向けると、新たな発見があるかもしれない。皆さんも交通安全に気を付けながら、身近な「気になる標識」を探してみてはいかがだろうか。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。