埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故から28日で1年です。広島市で同様の事故が起きたとき安全に救助活動ができるよう研修会が開かれました。
1年前。埼玉県八潮市で大規模に道路が陥没し、いまも復旧作業が続いています。
老朽化による腐食が原因とみられる陥没事故。
このような危険度の高い事故への対応力を強めようと28日、広島市では消防隊員に向けた研修会が開かれました。
講師は、おととし9月、広島市西区福島町で雨水管の整備に伴って発生した陥没事故の対応をした広島市の職員です。当時の経験をもとに下水道管の危険性や特性などを説明をしました。
また28日は雨が降った時に水を河川や海に放流するための「雨水管」も視察。
【野川諭生キャスター】
「これから地面の下に消防が下りていきます。ここは雨水が流れていってあの先、消防隊員が集まっていますが、あそこで様々な方向からきた雨水が合流するそういったポイントになっている」
陥没が起きたとき管路の中では何が起こるのか過去の事例を示しながら説明しました。
【広島市下水道局管路課・岸健太郎 課長補佐】
「地上で陥没が起きたときには下ではかなり大きなものが流れているというのが通常だと思います」
またマンホール内には落下防止の床板が交互に設置されていることから救助活動が困難になる可能性もあります。
【広島市下水道局管路課・岸健太郎 課長補佐】
「救助者を上げるとか、または機材を上げる下げるという作業においては、常に「床板」が邪魔をしている」
めったに入ることがない雨水管での研修。
消防隊員たちは陥没事故の救助を難しさを体感していました。
【広島中消防署 警防課 大手救助隊・越智洋介 隊長】
「老朽下水管特有の救助活動の難しさ、そういったところを非常に感じました。きょう得られたことをもとに救助体制を強化して、市民の皆さんの安全確保に努めるとともに課員の安全を最優先に今後の現場活動につなげていきたい」
【野川キャスター解説】
28日に取材した管路は整備されてから26年ほどたったものでした。
広島市内の下水道管路は総延長およそ6130kmあり、そのうち設置して50年以上経過したものが520kmあるそうなんです。
「古い場所ほど陥没の恐れがある」と一概にいうことはできませんが例えば、その管路に汚水が流れていると腐食しやすくなり破損の可能性も高くなるということでした。
広島市消防では万が一起きてしまったとき救助する側の安全を確保しながらも救助体制を強化できるよう今後も研修や訓練を実施したいとしています。