円相場で円高が加速し、一時1ドル=152円台前半をつけました。

外国為替市場の円相場は、日本時間の28日未明、一時1ドル=152円台前半と、約3カ月ぶりの円高水準をつけました。

この動きは、トランプ大統領の発言を受けたものです。

トランプ大統領:
(Q.最近のドル相場は下落しすぎか?)そう思わない。ドルの価値は素晴らしい。国の現状が示している。

ドル安を不安視しない姿勢を示したことで、円高・ドル安が加速しました。

これに先立って27日夜、片山財務相は「必要に応じてアメリカ当局と連携しながら適切な対応をとっていく」と発言し、市場では日米当局による介入の可能性が改めて意識されました。

円相場では先週末以降、日米が連携して介入の準備段階となるレートチェックを行ったとの観測が広がり、円高が加速し、片山財務相とトランプ大統領の発言が流れを強めました。

週末を経て一気に7円、円高が進んでいますが、輸入品の価格が下がるなど物価高への影響も期待される円高ですが、果たしてこのまま進んでいくのか、フジテレビ・智田裕一解説副委員長と見ていきます。

宮司愛海キャスター:
まず23日、一時159円台まで円安が進みましたが、一転して翌日の24日、円高傾向となり、28日を見ると152円台前半と約3カ月ぶりの円高水準になりました。今回の円高の裏には日米の連携があるということですね。

フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
円安と金利上昇が日本国内ではセットで進んできている。この状況、日本発の金融市場の動揺がアメリカにも及んできていて、アメリカとしてもちょっと無視できない局面になってきたと。なので、円安抑制にアメリカとしても協力していこうという姿勢の表れが出てきた。
そして今回、円高方向に反転しているのはまさに日米が連携して円安阻止に動いている表れかと思います。

青井実キャスター:
高市さんが自民党の総裁になったのが10月以降ですが、それ以来、円安が加速しました。責任ある積極財政を掲げているわけですが、そんな中での今回の日米連携での円高で、レートチェックという言葉も出てきましたけど、介入の前の段階ということで今後、介入があるかどうかにも注目が集まるわけですが、このまま円高が進んでいくのかどうか、教えてください。

フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
実際に日米両国が協調して介入ということになるかというと、なかなかハードルが高い部分があります。これまでも協調介入というのは危機的な状況でしか実施されないというのが基本で、トランプ政権が本腰を入れて日本に協力するかはちょっと分からない中、円高方向に一方的に進んでいく流れになるかは分かりませんと。

一方で、先ほどありましたが高市政権が積極財政路線を進めている、衆議院選では与野党のほとんどの政党が消費税減税を掲げる構図となっていて、財源がしっかり示されるなどしないとなかなか財政悪化懸念は消えないということなので、円安に向かわせる力はなかなか衰えない部分があるんです。
そのため、今は少し円高に動いたとはいえ、本格的に円安から反転するかどうかとなると、現段階ではなかなか難しいかもしれないです。

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
基本的に日本のことをトランプさんとかは考えずに、自分のやりたいことをやっているんです。円高は関係ないんだけど、ドル安は彼は願いたいところなんです。そのためには金利も下げたいし、そのためではないですが関税をつけたり消したり、FRB超過を相殺したり、財政が大赤字になったりする、彼の言動とか政策は自動的に不安が高まって円安にもつながるから、ドル安がそのまま円高につながれば日本の願いどおりなんですけど、その保証もないですよね。

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