岐阜県大垣市の中華料理店「サンコック」は、白い餡の天津飯や独特なネーミングのセットメニューなど、他にはない一皿で人気を集めるローカルチェーンです。40年以上、地元に愛され続ける理由に迫ります。
■個性的な中華のローカルチェーン
水色の看板が印象的な中華料理店「サンコック」。ランチタイムには、店の外まで行列ができる人気店です。

現在、岐阜県内に5店舗を展開するサンコックは、大垣市で40年以上前に誕生した知る人ぞ知る中華料理のローカルチェーン店です。
そんなサンコックの看板メニューが、白い餡が特徴の「天津飯」(800円)。
客:
「卵がフワフワです」
別の客:
「ここは天津飯が有名」

店長:
「普通の中華の餡は、醤油などの甘酸っぱい味が多いですが、うちは鶏ガラ100%のスープ。余分な油も入れていないので、お客さんからは“飲める天津飯”と言っていただく」
「飲める天津飯」とも呼ばれる白い天津飯は、鶏のうまみが詰まった、餡まで飲み干せる一品です。
■名物セットと独特のネーミング
その天津飯とのセットで、最も人気なのが、天津飯と「汁なし担々」(900円)を組み合わせた「Cなし」(1500円)。

客:
「汁なし担々が好き。見た目より辛くない」
他の客:
「クセになる味」
自家製のラー油とゴマダレが太麺に絡む汁なし担々は、一度食べるとクセになる味わいです。

では、なぜセット名が「Cなし」なのでしょうか。
店長:
「天津飯をアルファベットの“C”で表していて、“なし”は“汁なし担々”の“なし”です」

ほかにも、炒飯(A)と餃子のセットは「Aギ」(1000円)、オム炒飯(O)と唐揚のセットは「Oから」など、略称をそのままメニュー名にした、個性的なネーミングが並びます。
■ここでしか味わえない個性派炒飯の魅力
個性的なのは、名前だけではありません。
客:
「これは『稲チャー』。モヤシとひき肉がのっていて、下にご飯が入っている。山椒が利いた炒飯です」
他の客:
「ピリ辛でおいしい。パンチがあります」

通常よりも薄めに味付けした炒飯の上に、大量のニンニクと山椒で味付けしたモヤシやニラ、肉みそをのせた「稲チャー」(1000円)。
温泉卵を割ると、パンチがあるのになぜかマイルド。サンコックでしか味わえない個性派炒飯です。
店長:
「優れているよりも、異なっていた方がいい。“なんだあれは?”と言われるお店の方が、お客様に愛される」
個性を前面に出しながらも味で支持を集めるサンコック。その独自のスタイルが、地元で長く親しまれてきた理由です。
