阿蘇中岳火口で遊覧ヘリが墜落したとみられる事故で、国は21日に航空事故と認定し、調査官2人を現地に派遣しました。22日は午後から捜索活動が行われましたが、安否不明の3人の発見には至っていません。

午前8時、阿蘇山上に設けられた指揮本部に国土交通省運輸安全委員会の調査官2人が到着しました。

【航空事故調査官・田上啓介さん】「このような火口での事故は私は初めてです。調査については非常に難航することが予測できる」「まずできることから調査し、機体にアクセスできればそちらの調査を行いたい」

この事故は、20日午前10時50分ごろ、阿蘇中岳付近に向かった遊覧ヘリが行方不明となり、夕方、火口内の斜面で大破した状態で見つかったもので、21日、国が航空事故に認定しました。ヘリに乗っていたとみられるパイロットと観光客、合わせて3人の安否はいまだ分かっていません。

【後藤祐太アナウンサー】「午後1時前です。警察や消防などと一緒に事故調査官2人もこれから火口周辺に向かいます」警察と消防はきょう、機体の正確な位置を特定するため、熊本県警のヘリや消防のドローンを使って活動を実施。しかし、安否不明の3人については発見には至らなかったということです。

【航空事故調査官・田上啓介さん】「まずはヘリコプターに乗っている人の救助を優先していただき、事故調査はその後になる。これまでの事故調査と比較すると格段に難しい。まだ機体は見ることができない。現場に行くことができないことに加え、現時点では機体の回収も難しい」

事故調査官は22日、運航会社の『匠航空』の社員から飛行ルートなどの聞き取り調査を行っていて、今後は、警察や消防などの映像も参考に引き続き調査を進めたいとしています。また、22日は阿蘇市の松嶋和子市長も現場を視察。昨日から立ち入り禁止となっている火口周辺への規制について、捜索活動が終わるまでは継続する考えを示しました。

【阿蘇市松嶋和子市長】「観光で来られている方には申し訳ないが、救助最優先で救出救助できるまでは閉鎖と考えている」

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。