20日、阿蘇中岳付近で遊覧ヘリが行方不明となり、火口内の斜面で大破した機体が見つかった事故について、21日も消防や警察などが機体に乗っていたとみられる3人の捜索を行いましたが現在も見つかっていません。
【テレビ西日本 森濱 正カメラマン】
「阿蘇中岳の第一火口です。墜落した機体の一部と思われるものが見えます。機体番号が読み取れるテール部分と焼けたキャビンが見えます。少し離れた所にはテール部分の一部と思われる部品も散乱しています」
この事故は、20日午前10時50分ごろ、阿蘇カドリー・ドミニオンを出発し、阿蘇中岳火口付近に向かった遊覧ヘリが約10分後の到着予定時刻に戻らず、夕方、火口内の北東側の斜面で大破した状態で見つかったものです。
64歳の男性パイロットと、台湾から来た観光客の男女がヘリに乗っていたとみられ、現在も3人の安否が分かっていません。
こちらは、20日午前11時ごろの阿蘇火山博物館が設置した火口内部の映像です。
ヘリコプターが飛んでいる音と墜落した瞬間と思われる衝撃音が確認できます。
【衝撃音】
【阿蘇広域消防本部矢野和彦中部消防署長】
「活火山の中だから、私たちも経験がないし、どのような救助活動ができるかが一番の課題」「濃霧がひどくて視界もかなり遮られているため、ドローンを飛ばしての活動を考えていたが、非常に難しい」
けさは、濃霧の中、警察と消防などが捜索のための安全確認を実施。
風が強い状況でドローンも飛ばせず捜索は難航しました。その後、二手に別れて火山ガス濃度の調査を行いつつ、ヘリが墜落したとみられる場所付近への接近を試みました。
【堂前 泉紀 記者】
「午後1時すぎです。午前中の調査で墜落地点とみられる場所の近くまで行けることが分かり、警察と消防がきょう3回目の捜索に向かいます」
ヘリが墜落したとみられる場所の火口の縁まで捜索隊がたどり着けましたが、ロープを下ろせるような環境ではなかったということです。
21日の活動では機材を運ぶルートの確認はできたということです。
また、天気が回復した午後からは、県警ヘリを使っての捜索も行われましたが、安否不明者の発見には至りませんでした。
21日の捜索は、午後5時に終了したということです。
この遊覧ヘリの運行会社『匠航空』ではおととし5月にも遊覧ヘリが阿蘇市で不時着し、3人が重傷を負っていて今回のヘリも同じ型の機体でした。
そしてヘリの運航会社『匠航空』が阿蘇市で会見を開きました。
【匠航空 森岡 匠 代表取締役】
「大きな事故につながったものと認識している。パイロット、乗客の安否に関して何とか生存していただきたいと祈っている。救助などがなかなか難しく、進んでおらず現時点でも安否の確認が取れていないのが現状。行方不明者の家族には連絡をしている。何があったか分からない中で生還していただけないかと祈っているばかり」