2月8日に決まった衆議院の解散総選挙。愛知県犬山市では、投票日が大型イベントと重なり対応に追われるなど、「超短期決戦」の影響が自治体や現場に広がっています。
■マラソンの交通規制で投票所が…“突然の解散”に混乱
1月27日の衆院選公示を前に、犬山市役所では、投票所で使う備品の確認などを急ピッチで進めています。

犬山市役所総務課の課長:
「投票所で使うキットです。選挙前になると、こちらに持ってきて数の確認などをやっているところです」
異例の「超短期決戦」に現場は大忙し。さらに頭を悩ませているのが…。
犬山市役所総務課の課長:
「犬山市のランニングフェスティバルが2月8日に行われることが決まっていましたので、スケジュールが重なるので職員を動員しなければならない、選挙の関係も」

投票日と同じ2月8日に行われる「いぬやまランニングフェスティバル」は、犬山城の城下町などのコースで、毎年2000人ほどがマラソンを楽しむイベントですが、日程が重なったことで、交通規制の影響を受ける投票所があります。
犬山市役所総務課の課長:
「午前8時から11時まで交通規制が行われる道に(投票所の)北小学校がはまるので、(交通規制の)周知を図っていかなければいけない」

さらに、これまで開票所として使ってきた市の体育館では、投票日の8日にスポーツの全国大会が行われるため、急遽近くの中学校の体育館に変更することになりました。
犬山市役所総務課の課長:
「これまでやっていない所でやることになると、空調をどうするとか新たな問題は発生します。混乱を招かないためには、どういった形で事前に周知を図れるかと思っていますので、そこを重要視してやっていきたいと思っています」
■若者に投票を…大学生が期日前投票所を開設へ
大府市の至学館大学では20日、学生たちがのぼりを手に、キャンパスで期日前投票を呼びかけました。

至学館大学では、選挙権年齢が18歳に引き下げられた2016年から、学生が授業の一環で期日前投票所を運営しています。キャンパス内だけでなく、移動するバスを使った投票所も高齢者などに好評です。

今回は急な解散で準備期間が短く、実施が危ぶまれましたが、大府市と交渉し、今回も2月3日に期日前投票所を開設することになりました。
至学館大学の越智久美子准教授:
「選管の方から連絡が来て『時間がないので、今回は至学館の期日前投票所の設営はなしで』と言われたんですけど。投票する側からしたら困ってしまう人も出てくると思うんですよね。『なんとか期日前投票所を開設してほしい』とお願いをして」

今回は、バスを使った期日前投票所は車両の手配が間に合わず、諦めざるを得ませんでしたが、学生たちは授業の空き時間を使ってポスターを貼ったり、ティッシュを配ったりして投票を呼び掛けます。
大学によりますと、2025年の参院選の学内投票率は68.10%で、全国の20歳~24歳の投票率42.60%(総務省調べ)を大きく上回っています。
至学館大学の越智久美子准教授:
「(活動開始から)この10年の中で一番短い、戦後一番短いと言われているぐらいですから。バタバタの選挙だけれども、今までの選挙と変わりなく運営業務を行いたいと思っています」
至学館大学の3年生:
「今後の政治のことを話したりする機会が増えたので、世間は注目していると思います。(学内投票率は)今回は80%を目指していきたいと思っています」
■受験シーズン直撃 “18歳の投票率”に影響は
衆院選は1月27日に公示・2月8日が投票日ですが、岐阜市では市長選挙と市議会議員の補欠選挙が行われ、1月25日告示・2月1日が投票日で、期間がかぶります。このため、職員の応援を増やしたということですが、他にも困っているのが「投票箱」です。

期日前投票は市内の最大11カ所で行われますが、1つの投票所で最も多い日には、市長選と市議の補選、衆院選の選挙区と比例代表の最大4つの投票箱が必要になる可能性があるということです。
このため、以前使っていた古い投票箱を修理してやりくりするほか、投票ミスを防ぐためにどうすればよいか、対策を検討しています。

また、2月上旬は私立大学の入試がピークを迎える時期です。受験生にとっては、選挙カーが試験会場の近くで大きな音を出さないか、街頭演説の人だかりで感染症の危険はないかなどの不安があります。
2025年の参院選での18歳の投票率は49.38%でしたが、今回は受験シーズンと重なることから、投票率の低下を懸念する声も出ています。
