俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。

今回訪れたのは、兵庫県姫路市だ。

大阪や神戸とは、“一味違う”独自の食文化が発展してきた姫路で、大東さんが出会った知られざるソウルフードの数々をご紹介する。

■姫路のソウルフードを探す街歩き 「アーモンドバター」「穴子」「ひねポン」「明石焼き」独自の食文化を発見

大東さんは姫路市内で、地元の方々に声をかけながら、姫路ならではのご当地グルメについて、聞き込みを行った。

大東駿介さん:姫路のご当地グルメって言ったら何あります?

地元の方々からは「アーモンドバター」や「穴子」、「ひねポン(親鳥をポン酢で食べる料理)」などの情報が集まった。

聞き込みの途中だが、「穴子」のお店を発見。瀬戸内海で育った脂のり抜群の天然穴子を早速いただく。

大東駿介さん:香ばしくておいしい。ご飯と一緒に食べたい。知らんかった、これが名物グルメ!

さらにこの穴子店の店員から、「姫路の明石焼きは、通常の明石焼きとは違う」という情報も。

ソースをたっぷりつけた生地をそのまま出汁に入れ、ソースと出汁の両方を一緒に味わう姫路ならではのスタイルだそうだ。

瀬戸内海で育った脂のり抜群の天然穴子をいただく
瀬戸内海で育った脂のり抜群の天然穴子をいただく
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■姫路おでんの秘密は「しょうが醤油」

さらに取材を進めるうち、姫路の名物として「しょうが醤油で食べるおでん」という情報を得た大東さん。

詳しく調べるために商店街にある「かっぱ亭」を訪れた。

大東駿介さん:もう、しょうがの香り。

店主の梅中さんの説明によると、「姫路では一般的にカツオと昆布のだしで炊いたおでんに、しょうがをたっぷり使った特製のしょうが醤油をかけて食べるのが主流」とのこと。

その風味と味わいに大東さんも感激する。

大東駿介さん:めっちゃ好き。ほんのりアクセントにしょうがとかじゃなくて、もうがっつりしょうがが前にいますね。

姫路の名物「しょうが醤油で食べるおでん」
姫路の名物「しょうが醤油で食べるおでん」

■しょうが醤油が姫路で広まった理由

なぜ姫路では生姜醤油の食文化が発展したのだろうか。

姫路がある播磨地域は、加古川など大きな川が流れていて、しょうがの栽培に適した土壌が整っていたため、江戸時代から盛んに栽培が行われてきた。

さらに播磨の平野では、良質な大豆が採れるため、醤油の生産も盛んだったのだ。この2つの名産品が組み合わさり、姫路ならではの食文化に発展したというわけだ。

大東駿介さん:名産の醤油としょうがの組み合わせ。まさにそれが姫路ならではの、食文化につながってるわけですね。

しょうがの栽培に適した土壌が整っていた
しょうがの栽培に適した土壌が整っていた

■酒造直営店ならではの「酒粕おでん」

「かっぱ亭」では「黒おでん」の他に、「白おでん」という珍しいメニューも提供している。実はこのお店、姫路で100年以上続く「灘菊酒造」の直営店だったのだ。

白おでんとは、酒造ならではの酒粕で作った特製のタレをかけたおでんで、店の名物になっている。

大東駿介さん:周りに酒粕の香りをまとったタレがついて、食べ進めていくとだしがシュワシュワっと出てくる。これまたうまいで。

しょうがの香りが前面に出る「黒おでん」と、まろやかな味わいの「白おでん」を交互に楽しむのもおすすめだそうだ。

酒粕で作った特製のタレをかけたおでん
酒粕で作った特製のタレをかけたおでん

■“10秒以内に提供”姫路が誇る「まねきのえきそば」

姫路駅で売られている「えきそば」についても興味を持った大東さん。

詳しく調べるため姫路城の目の前にある「WA!DINING MANEKI」を訪ねた。

姫路駅名物の「まねきのえきそば」は、普通の立ち食いそばとは全く別物。黄色い中華麺に和風ダシをかけたという変わった組み合わせが特徴で、昭和24年(1949年)10月19日に姫路駅のホーム上で販売が始まった。

スタッフの岡本さんによると、駅のホームでは「10秒以内に提供しないといけない」という暗黙のルールがあったそうで、今でもその伝統を引き継ぎ、スピーディーな提供を心がけているとのこと。

大東駿介さん:いわゆるそばと全く違う。中華麺ともまた違うね。

かんすい入りの麺を使うことで、短い茹で時間での提供と、独特のコシを楽しめるそうだ。

姫路駅名物の「まねきのえきそば」
姫路駅名物の「まねきのえきそば」

■日本初の「幕の内駅弁」から130年以上の歴史 万博で“大炎上”

「えきそば」を提供する「まねき食品」は、実は明治時代から駅弁販売を手がけていた老舗企業。

日本で初めて「幕の内駅弁」を販売したことでも知られている。おにぎりと簡単なおかずだけの駅弁が主流だった時代に、13種類ものおかずが入った2段重ねの豪華な駅弁は画期的だった。

岡本さん:当時はすごく高価な弁当で、庶民が買うようなお弁当じゃなかった。
大東駿介さん:ブランド弁当で勝負したんですね。

創業から130年以上続く「まねき食品」は、2025年の大阪・関西万博にも出店。

神戸牛を約100グラム使用した“究極のえきそば”(税込3850円)を販売し、その価格の高さから一時「大炎上」したそうだ。しかし、実際に食べた人からは「これは3850円するよね」と納得の声もあったそうだ。

姫路には「しょうが醤油のおでん」や「まねきのえきそば」など、まだまだ知られていない魅力的なグルメがたくさんある。

機会があればぜひ足を運んで、姫路ならではの食文化を体験してみてはいかがだろうか。

(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2025年12月18日放送)

日本で初めて「幕の内駅弁」を販売した
日本で初めて「幕の内駅弁」を販売した
関西テレビ
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