福島県の「ツキノワグマ目撃件数」は、2025年10月・11月にピークとなり、2026年1月は14日までに12件。冬眠の時期に入っても活動を続けるクマに注意が必要だ。

雪深い会津でも熊目撃

福島県会津美里町。あたりが雪に白く覆われてもクマが目撃されている。住民は「うちは子どもがいるので困る。子どもだけで外に出た時は心配なので、遭わないこと祈るしかない」と、不安を口にする。
1月14日午後0時半ごろ、道路を横切る体長約5cmのクマが目撃された。

1月14日にクマが目撃された会津美里町簗場上
1月14日にクマが目撃された会津美里町簗場上
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クマの目撃は、1月13日に喜多方市熱塩加納町でも。男性は「何か足跡があるというので辿ってきたら、小屋の中に黒い塊があった」と語る。
小屋の中にいたのが、ワラの上で眠るクマ。通報を受けた喜多方市などは小屋の出口に箱ワナを設置し、発見から約4時間後に駆除した。体長は115cmで3歳ほどのメスの成獣とみられている。
発見した男性は「今までもこの辺はクマがいたけど、実際に目の前にすると気分的に気持ち悪くなった。雪がこんなに降ってからクマが動いているなんて初めて」と語る。

画像提供:喜多方市 物置小屋で眠るクマ(1月13日)
画像提供:喜多方市 物置小屋で眠るクマ(1月13日)

専門家は今後、母グマを駆除され冬眠の仕方が分からない若いグマが、小屋や空き家などの軒下で寝ているケースが出てくるかもしれないと指摘する。

穴持たずに注意!

1月15日に福島県は、県内全域にクマ出没注意報を4月15日まで発令すると発表。春先まで注意報を出すのは初めてとなる。

そして、福島県の担当者が注意を呼びかけるのが「穴持たず」の存在。
福島県生活環境部の加藤竜さんは「猟師言葉で、穴を持たないクマということで、冬眠しないクマというのが穴持たずと呼ばれます」と説明する。

福島県生活環境部の加藤竜さん
福島県生活環境部の加藤竜さん

栄養が不足し冬眠に必要な脂肪を蓄えられなかったり、寝床を見つけられなかったりすることで、冬の間も活動を続けるクマを指す「穴持たず」。
目撃件数から、この冬は例年よりも「穴持たず」が多い状況にあるとみられている。
福島県生活環境部の加藤さんは「空家や倉庫を定期的に見回りして、早期に発見するということが重要。痕跡があった場合は、市町村や警察に通報して、地域住民にも情報を共有していただきたい」と話した。

雪が積もってもエサとなる柿の実が
雪が積もってもエサとなる柿の実が

福島県は、今後もクマの目撃が多い場所でドローンを使った監視など対策を強化するとしている。
(福島テレビ)

福島テレビ
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