欠航が続いていた「定期船とびしま」が23日ぶりに飛島へ向け酒田港を出航した。島民からは、「年賀状が届いてうれしい」という声があがったという。

定期船とびしまは、悪天候により12月24日から過去最長の22日間連続で欠航していた。

酒田市は14日、天候も波も落ち着くとみて臨時便の出航を決めた。
14日夜には島に送る荷物の受付が行われ、食料などの段ボール箱約300個の物資の積み込みが行われた。

飛鳥へ船が出るのは23日ぶり。
15日朝も高波が残っていたため、予定の1時間遅れの出航となった。

(飛島に戻る島民)
「12月19日に島から来た。それから1カ月近く帰れなかった。島に戻れるのはほっとする、やっぱり。自分の住む所だから」

(酒田市市民部定期航路事業所・渡部剛所長)
「臨時便とはいえ、やっと天候が落ち着いて船を出せることに安心している。今後も安全運航に努めながら、なるべく欠航を減らしていきたい」

15日の臨時便「とびしま」は、食料や日用品・灯油などの燃料のほか、島民・島の業務に携わる人など20人を乗せて出航した。

臨時便は午後からの悪天候を想定し、飛島到着後、すぐに物資の荷下ろしが行われました。
23日ぶりの船、待ちわびた島民も数多くいた。

滞在時間はわずか40分ほど。
正午すぎに臨時便「とびしま」は酒田港に無事到着した。

市の地域おこし協力隊として飛島の魅力発信やイベントの企画を行う服部帰蝶さんに、欠航期間の様子を聞いた。

(酒田市地域おこし協力隊・服部帰蝶さん)
「島の人たちは大きい冷凍庫を持っていて、魚などを大量に冷凍保存している。人にもよるが1~2カ月大丈夫という人もいる。市の職員や島で働く人は長期間保存できる設備にも限りがあるので、食料が厳しくなっていた」

23日ぶりに到着した待望の船。
服部さんは着岸した時の心境をこう振り返る。

(酒田市地域おこし協力隊・服部帰蝶さん)
「素直にほっとした。本土に戻りたくても戻れなくて精神的に辛そうな人や、生鮮食品を含め食料が届かないという話も聞いていたので、これで少し安心できるのかなと思うと、自分もほっとする」

さらに船を待つ間、島民とはこんな会話も交わしたという。

(酒田市地域おこし協力隊・服部帰蝶さん)
「島の人と話をしていたが、『これでやっと年賀状が届くね』と話した。『クリスマスプレゼントも届くかも』とも話して、みんなうれしそうな表情だった」

定期航路事業所では今後、天気にもよるが風・波ともに落ち着く17日以降の定期便出航を目指して準備していくとしている。

さくらんぼテレビ
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