1月18日宮崎市長選挙が告示されるのを前に市政が直面している課題を探りました。
15日は自治会についてお伝えします。
宮崎市における自治会の加入状況を表したグラフです。
加入率は15年前に比べて10%以上下がっていて、去年6月1日の時点で47.8%と半分を切っています。
地域社会の維持を目的に作られる自治会の加入者が減る中で、市や自治会は、加入率の増加や会員の負担軽減に取り組んでいます。
(早瀬純哉記者)
「宮崎市の祇園地区にあるこちらの電柱には、自治会防犯灯と書かれたシールが貼られています」
夜間の視界を確保し犯罪を抑止する目的で設置される防犯灯。
宮崎市では、それぞれの自治会が維持・管理をしています。
(宮崎市祇園自治会 工藤寛会長)
「電気代と、これがつかなくなったら交換も自治会でやっている」
電柱のシールは九州電力に許可をとって、去年11月から貼り始めました。
その狙いは…。
(宮崎市祇園自治会 工藤寛会長)
「自治会の加入率が低いというのは、全国的な傾向なので、こういうことをしていますよという自治会活動のPR」
「地域の人の横の絆が廃れてくると、心配なのは防災と高齢化」
自治会が担う役割は防災・防犯対策や高齢者の見守り、祭りや運動会などのイベント開催など、良好な地域社会の維持のため多岐にわたります。
8年前に関西から祇園自治会に移住してきたこちらの女性は、自治会への加入が地域になじむきっかけになったと話します。
(関西から移住した女性)
「右見ても左見ても全然わからない人が入ってきても、そういう(助け合いの)雰囲気がある中に溶け込むことができる」
一方で、担い手不足による負担増が問題となっています。
宮崎市の小戸・西池地区で開かれる「はたちの集い」では毎年様々な業務を自治会関係者も担っています。
主催する宮崎市は負担を減らそうと、今年から会場を中学校の体育館ではなく、設営の手間が少ない大学の講堂に変えました。
(宮崎市 地域コミュニティ課 平田美加幸課長)
「自治会長からのアンケートでも、市からの依頼業務が多いという声もいただいている。加入率が低下して、一部の役員の負担が多くなるのは課題」
また市は今年度の当初予算に不動産事業者が窓口となって自治会加入を促進する事業などに344万円を計上。
負担軽減と周知の2つの柱で自治会加入率の増加を目指しています。
(宮崎市 地域コミュニティ課 平田美加幸課長)
「(自治会は)自分たちの意見を(自治体に)伝える組織としても役立つ。参加することで、より良い街づくりにつながるのでぜひ入っていただければ」
祇園地区では、若い世代に地域への愛着を持ってもらおうと、去年から周辺の学校にボランティアを募り始めました。
去年1年間で中学生を中心に100人を超えるボランティアが集まったといいます。
(宮崎市祇園自治会 工藤寛会長)
「長いスパンで見ないといけない理想論かもしれないが、若い子たちに参加してもらって一緒に汗を流すのが必要」
地域コミュニティの中で大きな役割を果たす自治会が今後存続していけるかどうか、市や自治会は課題解決に向けて試行錯誤しています。