第174回芥川賞・直木賞の選考会が開かれました。直木賞の候補作は5作品で、その中には仙台市に住む作家・渡辺優さんの作品もノミネートされました。

記者リポート
「青葉区の書店です。直木賞候補作の特設ブースが設けられ、『女王様の電話番』がずらりと並べられています」

去年8月に出版された『女王様の電話番』。執筆したのは、仙台市出身の作家、渡辺優さん(38歳)です。

2015年、「ラメルノエリキサ」で小説すばる新人賞を受賞し、翌年に作家デビュー。いまも仙台市で執筆活動をしています。

作品の主人公は派遣型の風俗店で電話番をする女性。なんでも性的なことや恋愛に結びつける世の中になじめず、戸惑いを感じる中、ある「女王様」の失踪をきっかけに、様々な立場の人と出会いながら、自分のセクシュアリティと向き合っていく物語です。

渡辺さんの母校、宮城学院女子大学では、先輩の活躍を称える声が。

学生
「すごい。うれしいというか、誇らしい気持ちになっています。ぜひ受賞してほしい」
「きっと直木賞、取れると思ってます。めちゃくちゃ楽しみにしています」

こちらは作家を目指す学生などが、小説の書き方を学ぶ人気の授業です。1年ほど前、渡辺さんも特別ゲストとして授業に招かれました。

講師 池上冬樹先生
「タバコを吸うだけじゃなくて、タバコを飲むっていう表現もあります、で覚えてください」

講師を勤める文芸評論家の池上冬樹さんは、渡辺さんのデビュー作の解説を担当するなど、作家としての成長を見守ってきました。

宮城学院女子大学講師 文芸評論家 池上冬樹さん
「いきなり直木賞の候補はちょっと驚きましたね。でも彼女の技量からしたら当然です」
Q. 渡辺さんの人となり
「ぽわーんとしてますよ。非常に優しくてふんわりした人です。にこにこしていて」

独特な視点とジャンルを問わない作品の幅の広さから、さらなる活躍を期待しています。

宮城学院女子大学講師 文芸評論家 池上冬樹さん
「本格的なミステリーも書いていますし、なんでも書けるんですよね。今回の『女王様の電話番』は勝負作なんでしょうね。やっぱり観察力ですよね。人間の観察力はたいしたもんです」

第174回芥川賞・直木賞で、仙台市出身の作家・渡辺優さんが執筆した「女王様の電話番」は、直木賞の候補作となっていましたが、惜しくも受賞とはなりませんでした。

仙台放送
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