1月6日に発生した島根県東部を震源とする地震を受け、復旧作業が続いています。
13日、安来市広瀬町にある住宅を訪ねると、ひときわ大きなブルーシートの覆われた住宅がありました。
Q.家の片づけはどれくらいかかる?
近藤佳郎さん:
この部屋はまだこれから。3日くらいはみておかないと他の急ぎの用もあるので。
近藤佳郎さん、87歳。
片付けの多くは終えたといいますが、まだ手つかずという部屋も残っていました。
近藤さんは、妻の五十子さんと2人暮らし、地震の影響で自宅の屋根瓦がずれたり落ちたりしたため、雨漏りを防ぐためにブルーシートで応急処置をしています。
Q.修繕費用は?
近藤佳郎さん:
150万から200万円くらいかと思っています。家の高さがあるので、足場を組むだけでも(費用が)なるのでは。保険は入ってはいたが、地震が対象にならない火災のみの分だったので、残念だったがしょうがない。
正式な見積はこれからと言いますが、過去の修繕経験から150万円以上かかると見込む屋根の修繕費も地震保険に入っていないため、全額払わなければならないといいます。
住宅被害は、山陰両県ともこれまで全壊・半壊の甚大な被害は確認されていませんが、一部破損は島根で51棟、鳥取で41棟を数えていて、現在も調査が続いています。
島根県の一部破損被害は、その半数以上が安来市に集中していて、屋根瓦の被害でブルーシートをかけた住宅が各所に点在しています。
左官・近藤忠行さん:
左官で瓦敷いたり壁塗ったりしている。瓦がずれたり、めげたわとか電話があるので、直したりシート張ってあげたり応急処置です。
自宅に加え10軒ほどで応急作業をしたという、安来市の左官・近藤忠行さん。
11日の強風で、シートの張り直し作業にも追われたといいます。
すぐにでも本格的な修繕に取り掛かりたいとのことですが、冬場は低温で漆喰の吸着力が下がることなどから、瓦の張替はしばらくは難しいと話します。
左官・近藤忠行さん:
泥を使うわけだから、凍って今の時期は無理。天候にもよるけど、2月いっぱいは無理だから、状態が良ければ3月になってからかな。
本格的な復旧を阻む山陰の厳しい冬…住民にとってもどかしい日々が続きます。
今回の地震では、屋根瓦や壁のひび割れなど比較的軽微な被害が目立っていて、こうした軽微な被害は、住宅の損害割合が10%未満の「一部損壊」に判断される可能性があります。
「一部損壊」に対する山陰両県の支援制度を見ると、鳥取県は5%以上で最大5万円、5%未満で最2万円を支給しますが、島根県は10%以上からを支援対象としているため、金銭的な支援はありません。
地震保険への加入など、自己防衛とともに被災をひきがねにした住民のやむを得ない移住などを防ぐためにも、よりきめ細かな支援が必要とも言えそうです。