10日からの3連休に今季最強クラスの寒気が襲来する見込みです。
冷え込むと入りたくなるお風呂に潜む“落とし穴”「ヒートショック」を医師監修で検証。
暖かいリビングから寒い脱衣所を経て、温かいお風呂に入ることで、血圧は137→170→136と乱高下し、医師は「心臓、血管にストレスを加えるので非常に危険」と指摘しました。
そして移動が多い3連休に注意してもらいたいのが、雪や凍結した道路への対策。最近関心が高まっている「布チェーン」の効果を取材しました。
■3連休に直撃する予報の“今季最強クラス”の寒気
10日からの3連休に直撃する予報となっている今季最強クラスの寒気。
一体、どのようなお天気になりそうなのか。気象予報士の片平さんに聞きました。
【片平敦気象予報士】「土曜日は暖かい空気が流れ込んできて気温がいつもよりも少し高めの状況となってくるんですね。
ところが日曜日、月曜日と一気に寒気が流れ込んできて、3連休の終わりに“冬の嵐”がやってくるんだということを考えた行動をしていただきたいです」
記憶に新しいのは3年前に関西を襲った大寒波。この時は、JR京都線で列車が動くことができなくなり、およそ7000人が取り残されたほか、交通トラブルも相次ぎました。
今回は、この時より弱い寒気と見られるものの、3連休ならではの注意点が。
【片平敦気象予報士】「3連休の最後の日は、成人の日ということで、二十歳の集いや成人式とかで移動される方も多いと思うんですよね。
3連休のはじめと後で天気が大きく変わる。そして普段と違う場所に行くかもしれない。これを意識した気象情報の活用を考えていただきたいです」
■“装着しやすい”布製のチェーンの需要高まる
急な雪や凍結に備え、各地のカー用品店では対策グッズの売れ行きが伸びています。
東大阪市内のカー用品店では、布製のタイヤチェーンの問い合わせが増えているそうです。
【スーパーオートバックス布施高井田 道城翔さん】「こちらが布チェーンのコーナーになっておりまして、最近お問い合わせが増えてきている商品になっております」
凍結路面対策といえば、従来は金属や樹脂製のチェーンが一般的でしたが、最近は布製が需要が高まっています。
(Q:結構丈夫なんですか?)
【スーパーオートバックス布施高井田 道城翔さん】「触っていただくとわかるんですけど、布っていっても結構分厚くて、チェーン規制にも適合している商品になっています」
装着方法も非常に簡単です。まずタイヤの上半分に布をかぶせ、車を少し前進させたらもう半分にも布をかぶせるだけ。
■チェーンなしのタイヤと比べると布製チェーンは約10メートル手前で止まった
JAFが行った実験では、ノーマルタイヤを履いた車に比べて布製チェーンを装着した車は10メートル近くも手前で停止することができました。
【スーパーオートバックス布施高井田 道城翔さん】「トランクだったりとかにも保管しやすい。中途半端な気候だったりとか、そういった場合は布チェーン1つあるだけで安心できるかなと思います」
■水道管凍結防止と路面凍結対策も忘れずに
兵庫県三田市のホームセンターでは取材中にパラパラと雪が降り始め、冬の到来を感じさせました。店内では水道管の凍結を防ぐためのカバー商品が並んでいます。
【ロイヤルホームセンター三田店 眞崎友宏店長】「配管(水道管)保温カバーになっておりまして、中の水が凍るのを防ぐような商品になっております」
このカバーは切れ目が入っているため、水道管に巻き付けてテープで貼るだけで凍結を防げる便利なものです。
また、夜のうちに玄関先などに撒いておくことで翌朝の路面凍結を防ぐ薬剤なども用意しておくと安心です。
■急激な温度変化による「ヒートショック」にも注意
寒波に備えるべきは屋外だけではありません。冬の入浴時に起こる「ヒートショック」による健康被害にも注意が必要です。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかることで起こる健康被害のことです。
おととしには歌手で俳優の中山美穂さんが亡くなり、要因の一つとしてヒートショックの可能性が指摘されています。
循環器を専門にする中島健爾医師の監修のもと、実際に検証をしました。24歳の番組スタッフが、温度差のある室内での血圧の変化を測定しました。
まず、21度のリビングで最高血圧が137、最低血圧が99。次に14度とリビングより7度低い脱衣所に移動すると、最高血圧が170、最低血圧が114まで急上昇しました。
「だいぶと血管が縮まってもう高血圧なので基礎疾患ある方は危険な状態」と中島医師は説明します。
その状態から41°Cの湯船に入ると、5分後には血圧がリビングにいた時と近い数値(最高血圧136/最低血圧78)に戻りました。しかし、こうした短時間での血圧の乱高下は体に大きな負担をかけます。
【中島医師】「脱衣所から浴室は寒いところ、そして浴槽に入るとあったかいので寒暖差が体にとって非常にストレスがかかる状態です。血圧のアップダウンというのが心臓、血管にストレスを加えるので非常に危険」
■ヒートショック防止のための対策は
中島医師は以下の対策を推奨しています。
1. 脱衣所をヒーターであらかじめ温める
2. 浴室内を事前にシャワーでお湯を出して、温める
3. お風呂の温度は42度以上は避ける
4. 入浴は10分以内を心がける
特に注意すべきは飲酒後の入浴です。
そして、中島医師が最も危険だと指摘するのが飲酒後の入浴です。
【中島医師】「飲酒することによって血管が広がった状態になる。それで浴槽に入った時により一層血管が広がりますので、血圧のアップダウンが広がる。飲酒後(の入浴)は必ず止めていただいた方がいいと思います」
3連休に直撃する今季最強クラスの寒気。雪や寒さへの対策はもちろん、ヒートショックなどの健康リスクも含め、早めの備えを心がけましょう。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年1月9日放送)