この冬ももうすぐ折り返し点に達するが、みなさんはどんな冬だと感じているだろうか。この冬を振り返って、この先、どのように予想され、今年は何に注意なのかを探ってみたい。
寒暖差が大きい冬に
12月は全国的に平均気温が高かった。12月の月平均気温の平年差は、北陸はプラス1.3℃、九州北部はプラス1.2℃、北海道および東北はプラス1.1℃、近畿および東海などでプラス1.0℃、関東甲信でプラス0.8℃など全国的にプラス1度前後の高さとなった。
ただ、暖かい12月かというと、そうとも言えない。東京の最高気温と平年値をグラフに表してみると、寒暖差が大きいことが分かる。そして、注目点は寒い時期が長続きしていないということ。

これは、日本に来る寒気が波状的でないことを示している。
寒波という言葉があるように、寒気が第1波、第2波、第3波と波状的にやって来ると、寒い期間が1週間程度継続する。ところが、この冬の寒気は一過性で継続しないため、寒い時期が数日で終わってしまうのだ。いったいなぜなのだろうか?
南からは暖気が
この冬は北海道の北方、カムチャッカ半島やアリューシャン列島あたりで低気圧が発達しにくい傾向にあり、冬型気圧配置が持続しない。このため、日本海から北海道付近が低気圧の通り道になってしまい、この低気圧が寒気を引き込むものの、南から暖気も引き込んでしまうのだ。
この状況はこの先も続くとみている。
気象庁は1月8日に1か月予報を発表したが、全国的に気温は平年並みか平年より高めの予想だ。1月中旬から2月上旬は、本来であれば、1年のうちで最も寒い時期だ。
ただ、こういう冬の方が風邪をひきやすい。
寒さが持続すれば、人は寒さに慣れるが、今冬は寒暖差が大きくなるので、寒さが身にこたえる。油断すると風邪をひくので注意してほしい。また、東京など太平洋側の大雪にも注意だ。東京などに大雪を降らせる南岸低気圧は南から暖気が入りやすい方が発生しやすくなる。これから入学試験シーズンにも入るので、雪が降る場合も想定して対策してほしい。
(※トップ画像はイメージ)
【執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)】
