被害者は浦島太郎さん。誰もが知っているあのおとぎ話が殺人事件として裁判になったら。
冬休み中の子どもたちが難事件に挑みました。
「ここ札幌地裁でこれから殺人事件の裁判が始まるようです」(福岡百記者)
「職業は何ですか?」(裁判官)
「お姫様です」(被告人の乙姫)
「浦島さんに玉手箱を開けさせて、浦島さんを殺したものである」(検察官)
札幌地裁で開かれたのは浦島太郎殺人被告事件。あの誰もが知っているおとぎ話が刑事裁判となったのです。
でも裁判官は子ども?検察官も弁護士も子ども?これは札幌地裁が企画した小学生向けの模擬裁判です。本物の法廷を使って難事件に挑戦しました。
「殺そうなんて思っていませんでした。私は悪くありません」(乙姫)
浦島太郎を殺害した罪に問われたのは乙姫。無罪を主張します。
はたして凶器は?
「浦島太郎さんを殺す目的で開けると危険な煙が出る玉手箱を手渡し浦島さんを殺したものである」(検察官)
検察側は殺意があったとしますが、これに弁護側は。
「少しばかり驚かせてやろうと考えていたずらを仕掛けただけです。浦島さんを殺すつもりは全くありませんでした」(弁護人)
双方の主張が対立。さらに「カメ」への証人尋問で裁判はヒートアップします。
「被告人が浦島さんに手渡したのはこの玉手箱ですか?」(検察官)
「そうです。(乙姫は)『これはお土産ですが、この箱は決して開けないでください』と何度も言ってました」(証人のカメ)
「何度も開けないでということで、被告人は浦島さんが玉手箱を開けたくなるように仕向けたんですかね」(検察官)
「異議あり!誘導尋問です」(弁護人)
裁判は検察側の論告・求刑へ。
「被告人を拘禁刑10年にするのが相当であると思います」(検察官)
ここで模擬裁判は終了。子どもたちに裁判の流れを学んでもらい考える力を養ってもらうため判決は言い渡しませんでした。
「自分がやってないっていう根拠があやふやだったので有罪だなっていうのは自分では思いました」
「自分だったらまだ考えられないかもしれない。何事も公平に真実を見極められる裁判官になってみたいなと思いました」(いずれも参加した小学生)