乳幼児を激しく揺さぶり暴行したとして親などが逮捕・起訴される、いわゆる「揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome=SBS)」を巡る事件で、冤罪救済活動に取り組んでいる「SBS検証プロジェクト」が人権擁護に果たした功績が認められ、大阪弁護士会から表彰されました。

「SBS検証プロジェクト」は、2017年に秋田真志弁護士と甲南大学の笹倉香奈教授がSBS事件の冤罪防止・救済を目的に立ち上げたプロジェクトで、積極的にSBS事件の弁護活動や支援に取り組んでいます。

2018年以降、SBS事件では、事件性を否定する無罪判決が相次いでいて、プロジェクトが関わった刑事裁判で無罪判決が言い渡された人は、13人に上っています。

大阪弁護士会は6日、人権擁護活動に取り組んだ会員を表彰する授賞式を開催し、「虐待を疑われた刑事裁判に際して、その根拠を欠くことを明らかにすることにより、この問題の啓発に尽力し、多くの無罪判決を得た」として、SBS検証プロジェクトに会長特別賞を授与しました。

表彰状を受け取った検証プロジェクトメンバーの宇野裕明弁護士は、「プロジェクトのメンバーにとって最大の喜びは誤った親子分離・誤った有罪・誤った訴追を防ぐことにあります。その結果、1組でも多くのご家族の安心と笑顔が守れることを祈って、これからも活動に邁進していきます」とコメントしました。

大阪弁護士会の人権擁護活動奨励賞の授与は今回が初めてで、奨励賞は、「生活保護基準引下げ違憲大阪訴訟」弁護団と、虐待などにより、安心して帰れる家がない子供たちの緊急避難場所を運営する「NPO法人子どもセンターぬっく」に関わる弁護士6名に授与されました。

また会長特別賞には、SBS検証プロジェクトのほか、旧優生保護法被害大阪弁護団、ホームレス自立支援センター等・生活困窮者相談窓口担当弁護士、「『取調べ拒否』Tシャツを奪うな!訴訟」弁護団が選ばれています。

関西テレビ
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