6日午前10時18分ごろに発生した島根県東部を震源とする最大震度5強の地震で、震源から離れた福岡県筑後で「長周期地震動」階級1を観測しました。
鳥取県西部では最大の階級4を観測しています。
長周期地震動とは、大きな地震で生じる周期(揺れが1往復するのにかかる時間)が長い大きな揺れのことで、これにより高層ビルは大きく長時間揺れ続けることがあります。
長周期地震動は階級1から階級4まであり、以下の通りとなっています。
■階級1
室内にいたほとんどの人が揺れを感じる。驚く人もいる。ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れる。
■階級2
室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じる。物につかまらないと歩くことが難しいなど行動に支障を感じる。キャスター付きの什器がわずかに動く。棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
■階級3
立っていることが困難になる。キャスター付きの什器が大きく動く。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
■階級4
立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。キャスター付きの什器が大きく動き、転倒するものがある。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。
なお、これより大きな被害が発生したり逆に小さな被害にとどまったりする場合もあるほか、階級が同じでも対象の建物や構造物の状態、継続時間などにより被害は異なります。
気象庁は地震発生後直ちに震度情報を発表しますが、震度は地表面付近の比較的短い揺れを対象とした指標で、高層ビルの高層階の揺れの程度を表現するのに十分ではありません。
また、長周期地震動は遠くまで伝わりやすい性質があり、地震が発生した場所から数百キロ離れたところでも大きく長く揺れることがあります。
長周期地震動による大きな揺れにより、家具類が倒れたり落ちたりする危険に加え、大きく移動したりする危険があります。
2011年3月の東日本大震災では、長周期地震動により東京都内の高層ビルで大きな揺れを観測し、低層階に比べて高層階で大きな揺れとなったほか、震源から約700キロ離れた大阪市(最大震度3)の高層ビルでもエレベーター停止による閉じ込め事故などの被害が発生しました。