1月5日に開幕する憧れのオレンジコート・春の高校バレー全国大会に臨む山形男子代表の意気込みを取材した。山形中央は、全国大会のスピードに対応できるブロックとレシーブを磨き目標のベスト8を目指す。
全国レベルの“速さ”意識して練習
10月に行われた山形県代表決定戦。
3年生のキャプテン・郷野魁星選手のスパイクや、ミドルブロッカー・阿部弘佑選手のクイックなどコンビバレーで相手を突き放し、山形中央が2年ぶりに春高バレー全国大会への切符をつかんだ。
全国大会まで3週間を切ったある日。
山形中央は、攻撃の展開が速い全国のチームを意識してディフェンスの判断力を高めようと、特にブロックとレシーブの練習に力を入れていた。
チームを指揮する武田宏典監督は、「攻撃の速いチームはこれまで公式戦で対戦がなかったため、対応できずに失点が増えることも考えらえる。それを防ぐため、速い攻撃に慣れる練習をしている」と語った。
阿部・笹金のブロックに注目！
県内の試合では大きな武器だったブロック。
武田監督は、全国のチームを相手にした時にカギを握る選手として2人の名前を挙げた。
武田宏典監督：
ミドルブロッカーの阿部と笹金。
この辺のブロックの役割がすごく重要になってくる。
ブロックの中心を担うのは、チーム最長身・197センチの阿部選手と、同じく3年生で183センチの笹金廉也選手。
この2人を中心に、移動からブロックの完成までとにかくスピードを意識し、本番を想定した練習に時間を割いている。
ミドルブロッカー・阿部弘佑選手：
初戦の相手が松本国際で、ミドルブロッカーに2メートル越えの選手が1人いる。
その選手に負けないようなブロックと、サイドの展開が速くなるので、その判断や1本目が割れても早いトスで攻撃がくる。
その速さについていけるしつこいブロックを意識したい。
3年生主体のチームで8強目指す
3年生には1・2年生の時からレギュラーだった選手もいるが、笹金選手は3年生になってようやくレギュラーの座をつかんだ。
ミドルブロッカー・笹金廉也選手：
今年から試合に出てやっとほかの選手と肩を並べてプレーできることがうれしかった。
初戦の松本国際戦ではブロックが勝利の鍵になると思うので、自分のブロックでチームを勝たせられるように頑張りたい。
チームを引っ張るエースの郷野選手は1年生の時に全国大会に出場したが、チームは初戦敗退。
悔しさも胸にバレーボールにすべてを注いできた3年間の思いを、最後のオレンジコートにぶつける。
アウトサイドヒッター・郷野魁星選手：
1年生の時にオレンジコートに出たが、そのコートでやるとバレーボールがとても楽しくて、去年そこに行けなかった思いもあり気持ちが高ぶっている。
3年生主体のチームで最後の大会なので、ベスト8目指してもう一度チーム一丸となって気持ちを整え、戦い抜いていきたい。
春の高校バレー全国大会は1月5日に開幕。
山形中央は、1月6日に1回戦・松本国際（長野代表）戦でオレンジコートの舞台に立つ。
さくらんぼテレビでは、男女代表の1回戦の模様を6日午後3時から放送する。
（さくらんぼテレビ）
